読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

煩悩退散!

シンプルライフを目指しています。なのに煩悩(物欲・食欲・承認欲 etc.)は尽きません。そんな煩悩をここで吐き出して成仏させようとする試み。

【読書】魚川祐司著『だから仏教は面白い!』(前編・後編)を読みました: また瞑想をやってみようかな

瞑想

スポンサーリンク

「ニー仏」こと魚川祐司さんの著書は、以前『仏教思想のゼロポイント』を読んだことがあります。とても明晰に初期仏教の解説がされていて、私が仏教や瞑想に興味を持つ大きなきっかけとなりました。この本は、その『仏教思想のゼロポイント』の入門編と位置づけられている本です。

だから仏教は面白い!前編

だから仏教は面白い!前編

だから仏教は面白い!後編

だから仏教は面白い!後編

『仏教思想のゼロポイント』を読んだのもずいぶん前で、結構忘れていることもあるかなと思い、こちらの本がKindle Unlimitedの対象になっていたのを見て、読んでみることにしました。

ブッダが創始した初期の仏教とはどんなものだったのかが、面白いたとえ話も交えながら、著者のニー仏と聞き手の対話形式でやさしく解説されています。

まず、第一章「仏教はヤバイもの」では、従来の「仏教とは人が正しく生きる道を説いたものだ」というような日本における穏当な仏教のイメージからはかけ離れた、ブッダの教えが明らかにされます。

続く章では、仏教思想の肝となる「苦」とは何か、「悟り」とは何かといったことが解説されていきます。

苦とは、満たしても満たしても満たされない欲望、永遠の不満足のことです。

この点が、仏教の教えで私が一番共感するところです。本当に、人生何事も、苦しいことから抜けだしたと思ったら新しい苦しいことが来ますし、良いことでも何かを達成したと思ったらもっと良い事を達成したくなり、終わりがありません。いつまでこんな不満足な気持ちで生き続けなければいけないのでしょうか。

そもそもそんな事を疑問にも思わず「欲望のままに楽しく生きていますよ」という人は、それでいいし、そういう人には仏教は必要ないと著者は言います。しかし、これに疑問を持つような人には何かのヒントを与える可能性がありますよということですね。

私は常々「世の中には色んなタイプの人がいる」というのを基本思想として持っています。色んなタイプごとにしっくりくる思想も違うでしょうし、そのタイプの人を救うことができる思想も違うのだろうなと感じています。私には、本書に書いてあるような仏教の教えというのは、そこそこしっくりくるんですよね。

大体は『仏教思想のゼロポイント』で読んで、ある程度覚えていることでしたが、上座部仏教で目指す悟りと大乗仏教で目指す悟りの違いについては、忘れていました。

上座部仏教での悟りはあくまでも個人的な到達(到達した人を「阿羅漢」という)ですが、大乗仏教での悟りは他人をも救う力まで備えたものだということです(到達した人を「仏」という)。過去に仏になったのは、ゴータマ・ブッダ(釈迦)です。お釈迦様の弟子は、仏ではなくてあくまでも個人的な悟りを得た阿羅漢なんですね。

最後に、この本を読んで、改めて確認したのは、仏教を学ぶことと実践することは違うということです。私は、一時期瞑想に興味を持って本を読んで、その真似事をしてみたりしていましたが、恥ずかしながら続いていません。

今思い返すと、この記事を書いた頃は、精神的に少し辛い時期だったと思います。そういう時には、藁をも掴む思いで何でも試してみようとしますからね。辛い時期をいったん抜けて安定すると同時に、瞑想を実行することも忘れてしまっていました。もちろん、その精神の安定には、その時の仏教の勉強や瞑想の(多少の)実行も役に立ったようには思います。

そして、今また、この本を読みたくなったのは、また精神的に少しつらくなってきたからかもしれませんね。瞑想も再開してみようかと思ってきました。

こうやって、たまに思い出すことができるというだけでも、私にとって仏教思想はお守りのような効果がある気がしてきました。

本書で紹介されていた瞑想の指南書『自由への旅~ウィパッサナー瞑想、悟りへの地図~』(ウ・ジョーティカ著、魚川祐司訳)にも興味が出てきました。下記の場所から無料でダウンロードできるようですので、読んでみようかな。

http://myanmarbuddhism.info/2013/01/10/22/

詳しく真面目に書かれた本が良いという方には『仏教思想のゼロポイント』もオススメです。

仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か

仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か