最近、瞑想とかに興味を持っていて、これまでいくつか記事を書いてきました。
もともとこちらの「仏教思想のゼロポイント」
という本を読んで、興味を持ち始めたのですが、この本を読んだ後に、関連する本で面白そうなタイトルの本を見つけたので、読んでみたのが、草薙龍瞬著「反応しない練習」です。

反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
- 作者: 草薙龍瞬
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: Kindle版
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私にとっては、とても良い本だったので、ここで紹介したいと思います。
本の内容
様々な観点から苦(悩み・怒り・悲しみなど)を取り除く方法を説いています。私の理解をまとめると
- 苦は心の反応が原因であり、無駄な反応をしないことで苦はなくなる。
- 反応しないとは、我慢することや無関心ではない。
- 具体的方法の肝は、「心の反応を見て、合理的に考えること」
- 心の反応を見るには、心の状態を言葉で表す「ラベリング」をすると良い。
といったところでしょうか。
この本を読んで、ふりかえってみると、(少し前から薄々分かっていたのですが)私の怒りの多くは
- 自分と同じ欠点を他人に見た時に腹が立つ。例えば、嫌なことを後回しにするとか掃除ができないなど。
- 高圧的に、偉そうな言葉使いで語る人を見ると腹が立つ(これは上の項に包含されているといってもいいかもしれません)。
というパターンであること気づきました。
自分と同じ欠点を他人に見た時に腹が立つという怒りは、他人は自由にコントロールできないわけですから、結局、自分の欠点を解決しないかぎり消えないことに気づきました。ならば、他人に期待するより自分で動くという心がけでこれからやっていこうと思いました。
また、後者に当てはまる人の発言やニュースに出会うと、つい反応して反対するリツイートしていたのですが、これからはできるだけやめておこうと思っています。タイムラインがネガティブな感じとなって、楽しくないと前々から感じていたのと、実は、どんな話され方をしているかに対して怒りの反応をしているだけのことも多いなと思っていたためです。
たぶん「高圧的に、偉そうな言葉で語る人」「東大話法を語る人」の意見は駄目なことが多かったという過去の自分の経験からそう判断してしまっていたのでしょうが、実際に、それだけで全く駄目な意見だと決めつけることはできません。私は、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」に陥りがちであるので、注意が必要だなと改めて感じました。
このように、自分の怒りや悩みの心の状態を分析して、ラベリングすることで、そんなことだったのか、そうならば、こうしようという解決策が思いつきます。
これは、簡単に試せますので、多くの方におすすめできると思います。