前の2つの記事に続き、最後は世界に目を向けて、私が今読みたい名作5選を紹介して見たいと思います。
前の記事はこちらを御覧ください。
では、早速、時代が古い順に。
イーリアス(ホメーロス 紀元前8世紀頃?)
吟遊詩人ホメーロスによって作られたと伝えられるギリシアの長編叙事詩。ギリシア神話を題材としている。元々は口承によって伝えられてきたものとされています。
神話を扱っている点、口承を元にしている点など、前回選んだ日本の古事記とも似ていますね。
私はこのように神話と歴史が交わった混沌としたあたりが好みなのかもしれません。
青空文庫には、土井晩翠の翻訳がありますが、旧字旧仮名なので読みにくいでしょう。
アマゾンでは、下などがあるようです。

- 作者: ホメロス,Homeros,松平千秋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/09/16
- メディア: 文庫
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老子道徳経(老子 紀元前6世紀?)
単に「老子」とも。老子は古代中国の哲学者です。無為自然などを思想の特徴とします。史記によると老子は紀元前6世紀の人物と書かれているますが、それが事実なのかは未だ定かではありません。
当時の激しい戦争を嫌い隠遁する知識層の逃避的・反社会情勢的な思想に源流を求めることができるとの説もあります。
個人的に思想が合いそうということで、一度読んでみたい古典です。私は自給自足に憧れるような人間ですから、隠遁的な気質を持っております(笑)。
下の本あたりが、アマゾンでの評価が高いようです。
孫氏(孫武 紀元前5世紀頃)
中国春秋時代の思想家の孫武が著した兵法書です。歴史上も頻繁に参照されてきた古典で、ここから生まれた名言も多数あります。単なる兵法指南書ではなく、非好戦的で現実主義の戦争論を説いていることが特筆すべき点だと言われます。
また、最近では、実際の戦争だけではなく、ビジネスでも役立てられるという文脈で紹介されることもあるようです。
私も、何事も負けるよりは勝つほうが良いので、一度は読んでみたいと思いつつ、読めていない本です。
古代の古典が続きました。それにしても、こんなに古い書物が現在まで伝えられているというのもすごいことだと思います。
君主論(マキャヴェッリ 1532年)
マキャベリはイタリアの政治思想家、外交官です。歴史上の様々な君主を分析し、君主とはどうあるべきか、権力を保持し続けるには何が必要かを論じています。リーダ論としても読まれることの多い著作です。
最近、歴史に興味が出ているのと、何かの番組で紹介されていたので、読みたいと思い選出しました。
青空文庫にはありません。アマゾンでKindle版だと、 864円です。

- 作者: ニッコロマキアヴェッリ,Nicoll`o Machiavelli,河島英昭
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/06/16
- メディア: 文庫
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若きウェルテルの悩み(ゲーテ 1774年)
ゲーテはドイツの文豪で、詩人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家といった多様な側面を持った人です。この「若きウェルテルの悩み」は、ゲーテ25歳の時の作品で、自身の失恋をもとにした作品です。この作品は、当時の若者の間で熱狂的な人気になり、作品に影響された自殺者まで出すほどになりました。これにより、ゲーテの名はヨーロッパ中に知られることになります。
どんな名言でも「ゲーテがいうには」と付けておけばよい(大体は既にゲーテが言っているから)と言われるほどの大思想家です。そして、77歳の時に17歳の少女に本気で恋をしてしまうような人です(笑)。
これまで、このブログで散々書いていますが、最近「ゲーテとの対話」という本を読んでいてゲーテに興味が出てきたので、選びました。
レビューを見てみると、失恋の話なので、まあ、そんなに読んで楽しい作品ではないようです。
青空文庫にはありません。青空文庫には、ゲーテの作品としては唯一、あの森鴎外が訳した「ファウスト」があるようです。
アマゾンでは、Kindle版が432円で買えます。
まとめ
かなり古い本だけで5つになってしまいました。取り敢えず、ここらへんから挑戦していきたいと思っています。