昨日、下のような記事を書きました。知らず知らずのうちに、頭が「読み飛ばし脳」になってしまって、じっくり文章を読むことができなくなっていたというものです。
最近、Redditなどで英語での情報を漁っていると、一次情報として「Medium」の記事が挙げられていることが多いことをこの記事を書いた後に思い出しました。
Mediumのサイトの見た目はシンプルで、普通のブログにあるようなごちゃごちゃした情報がほとんどありません。
Medium記事を初めに見た時には、シンプル過ぎて物足りないと感じていたのですが、じっくり読みたいという人には、この形式の方が記事に集中できて快適であることに気づきました。
案外世の中は、私が感じたような飛ばし読みのし過ぎによる脳の退化に気づいているのではないでしょうか。そして、「じっくり読み」への回帰あるいはヨリモドシが起きているのでは無いでしょうか。
日本でも、最近noteというサービスが注目されているようです。noteの記事は、冒頭の部分は無料で読めて、続きは有料という形式が多いようです。
これも、ブログから書籍形式への回帰と考えられるかもしれません。
個人的には、noteの続きを読むなら有料というこの形式は、ちょっと割高に感じます。ブログ記事+αのようなもの(のように見える)に、100円もとっているものが多くあります。
収益化が重要であることは理解できますが、自分のアイデアを広く広めたいなら、読むのは完全無料で運営費用は広告収入でという従来のブログ形式のほうがまだ良いような気もします。
逆に、Mediumには広告も有料記事もありません。とすると、Mediumはどうやって運営費を賄うつもりなのでしょうか。私は、永続性がない仕組みにはいつか崩壊が来る気がして、長期的な期待を持つことができません。また、記事を書く人のインセンティブが知的なものに限定されすぎるため、記事が真面目過ぎて個人的には居心地が良くありません。
広告や余計な情報に紛らわされず、じっくり読め、しかも著者と読者の両者にとって適切なレベルの金銭的バランスを実現するメディアの出現までには、もう少し時間が必要なのかもしれません。