局所最適という言葉を聞いたことはあるでしょうか。局所最適とは、近場だけを見たら最適に見えるけれども、実は最適ではない所の事を言います。
局所最適を山登りで例えると
山は、一本調子で登っていけば良いものばかりではありません。途中に谷がある山もあります。
この人は、最初は山の頂上を目指していたのですが、今は途中の小高い所でとどまっています。
これが、局所最適です。
局所最適は、ごく近場だけを見渡したらその中では一番高い所なので、それなりに居心地が良いのです。
この局所最適から抜けだして本当の山頂へ到達するには、一度谷に降りて、また登らなくてはいけません。それは、一時的にでも標高を下げるということを意味しますから、なかなか心理的な障壁が大きいのです。
人生でも、局所最適にハマって身動きが取れなくなっている人を良く見かけますね。例えば、転職したら収入が減ってしまうなとか。
しかし、より高いところを目指すならば、一端谷に降りることも必要ことを知っておけば、一歩を踏み出す勇気が得られます。
現実はもう少し厳しい
上の絵では、本当の頂上は見えていました。今の状態から抜け出す必要性は明らかになっているのです。
しかし、現実はもう少し厳しいかもしれません。
こんな感じです。まず、頑張って谷に降りたその先にちゃんとより高いところがあるかが雲に隠れてよく分からないのです。僅かに、高そうだということが分かるだけです。
さらに、谷に降りるのに崖を降りなければなりません。崖は一端降りたら、元の場所には戻れないのです。これは、かなり危険なことです。
あなたは、こんな状況でも、より高いところを目指しますか?
私は、人はこんな状況でも、より高いところを目指して動きたくなるものだと考えてます。それは、人の幸福感に関係している気がしているのですが、それについてはまた別の機会に。
(下手な絵ですみませんでした)