煩悩退散!

シンプルライフを目指しています。なのに煩悩(物欲・食欲・承認欲 etc.)は尽きません。そんな煩悩をここで吐き出して成仏させようとする試み。

『自分を変える気づきの瞑想法』の前半部分を読みました(慈悲の瞑想をしよう!)


最近、瞑想に取り組み始めています。丁度、アマゾンプライムのKindleのオーナーライブラリでこの本を見つけたので、借りて読んでいます。前半部分(慈悲の瞑想)を読み終わりましたので、私が理解した範囲でまとめてみたいと思います。

ブッダの瞑想は心の科学である

自分を変える気づきの瞑想法【第3版】: ブッダが教える実践ヴィパッサナー瞑想

自分を変える気づきの瞑想法【第3版】: ブッダが教える実践ヴィパッサナー瞑想

 

まず、本書では、ブッダが提唱した瞑想は純粋に心の科学であることが明確に述べられています。

瞑想は、心の科学にしたがって訓練・修行することで脳の神経回路を変え、「苦」から完全に開放された脳の状態(悟り)を得ることを目的としています。

ちなみに、ブッダは悟った後も毎日頑張って生きていました。歩きまわってみんなに話をし、失敗もし病気もしました。そして80歳で亡くなったそうです。つまり、悟りは無反応・無気力を意味するわけでない。安心して悟りを目指したら良いのだと、私は解釈します。

さて、瞑想には、大きく分けて2種類あります。

  • サマタ瞑想
  • ヴィパッサナー瞑想

です。

「サマタ」は「落ち着く」を意味します。サマタ瞑想では、心を落ち着かせ、脳にα波が出ている状態を目指します。

「ヴィパッサナー」は「明確に見る」という意味です。ヴィパッサナー瞑想では、ありのままに観察し、思考自体が無い状態を目指します。

座禅における、「止観」の「止」はサマタ瞑想、「観」はヴィパッサナー瞑想に相当します。

ヴィパッサナー瞑想は、近年ではマインドフルネスという言い方でも注目されています。

というわけで、まずは本書の前半「サマタ瞑想」の部分を読みました。

心の悪循環を断ち切る

サマタ瞑想では、心を悪くする思考を止め落ち着くことを目指します。瞑想の最終目的は、ヴィパッサナー瞑想で悟りを得ることですが、その前提として、サマタ瞑想をマスターしておくことが必要となります。

心を悪くする4つの思考

特に心を悪くする思考は下の4つです。

  • 怒り
  • 妬み
  • ケチ
  • 後悔

これらの思考が自分の頭にある時、自分は相当悪い状態にあると自覚する必要がありそうです。瞑想によってこれらの悪い思考が起こらないようにし、心の平静を得ます。

サマタ瞑想=慈悲の瞑想 

本書では、サマタ瞑想 = 慈悲の瞑想であることが述べられています。

慈悲の瞑想とは、やさしい気持ちを育てる瞑想です。

言い換えると、主観・わがままを捨てる訓練です。それができれば、上記の悪い4つの思考も持ち得ないことが分かると思います。

また、想像できると思いますが、優しい気持ちには良いことがたくさんあります

サマタ瞑想の方法

本書ではこの慈悲の瞑想の方法として、心の中で幾つかのフレーズを順に唱えることを指導しています。この訓練を、毎日行ないます。具体的なフレーズに興味のある方は、本で確認していただければと思います。

サマタ瞑想をマスターすると、最終的に「生きとし生けるものの幸せを願う」ことができるようになります。「生きとし生けるもの」には、自分自身はもちろん、「自分が嫌いな人」や「自分を嫌いな人」まで含まれます。

これは、かなり至るのが難しい境地だと感じます。修行は楽なものではありません。

まとめ

『自分を変える気づきの瞑想法』の「サマタ瞑想」の部分を読みました。

瞑想の考え方はシンプルで、それ程難しいことではないことが理解できました。

しかし、実際にマスターするにはかなりの時間がかかりそうです。私の心には、怒り・妬み・ケチ・後悔がまだまだ渦巻いていますから…

 

後半のまとめはこちら: