カクヨムを眺めていたら『横浜駅SF』というSF小説を見つけました。昨日から読みはじめて、一気に読んでしまいました。
少し前に、ラフな構想がネット上で話題になっていたものが、実際の小説になったものです。作者は「イスカリオテの湯葉」という面白い名前の方です。
ここらへんが、発端だったようですね。
内容はというと、横浜駅が自己増殖を続けて日本を覆い尽くそうかという時代を描いた未来SF小説です。
私は、こういう設定が面白いSFが好きです。日本全国の地名が出てくるところも好きだし、私達から見た未来が、主人公たちにとっては既に大昔になっているという設定も面白く感じます。
また、時事ネタ(特に科学物)も上手く小説に散りばめられていて面白いですね。
こちらの作者のサイトによりますと、作者は、大学で生物学を研究されているようです。科学知識がしっかりしていることが、小説にリアリティを与えているのだと想像します。
触れられているネタは、偶然にも私の最近の興味と重なる所があって、ニヤニヤしながら読めました。例えば、下のようなもの。

歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
- 作者: マーク・ブキャナン,Mark Buchanan,水谷淳
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