昨日の記事で、節約パスタのレシピを紹介しました。私がそんなことを考えたりできるのは、たぶん「金は無いが時間と頭がある」からなんですね。ここを、もう少し掘り下げて考えてみると、次のようなことではないかなと思うのです。
人間は「時間」「金」「頭」のうち二つしか満たせない?
世の中の人を見ていると、「時間」「金」「頭」を同時に満たしていない人がほとんどのように思います。しかし、この内の二つなら満たすことが出来ているという人は多いのではないでしょうか。私は、これを「三すくみの定理」と呼びたいと思います。
例えば、学生にはお金がありませんが、時間はありますし、学校で勉強しているので頭もあります。
頭脳労働者は、手持ちの頭と時間を使って仕事をした結果の金はあるでしょう。しかし、それを使う時間がない。頭をさらに鍛える時間もない。
あるいは、働かなくて良い大金持ちの子供は、金と時間はあるけれど、それを使う頭がない。頭は無いから時間を切り売りして金に変えるのだと割り切っている人もいるでしょう。
理想的には、これら「時間」「金」「頭」がバランスしている人が良いはずです。そうなっていないのは、私達の社会が、人にどれか一つは捨てることを強制するものになってしまっているからでは無いでしょうか。例えば、いったん会社に勤めたら、ずっと会社のために生きなければなりません。半年は学生として生きるというような働き方は、まだまだ一般的ではないのです。
結局は時間配分の問題
よくよく考えてみると、「金」や「頭」は、それまでの人生の「時間」を変換した結果です。勉強に時間を使ってきた人には、頭のストックがたまります。時間を仕事に使った人には金のストックがたまります。時間をただぼ~っと過ごしてきた人は、時間自体を楽しんだと言えるかもしれませんが、お金や頭のストックはたまらないはずです。
いずれにせよ、ここで重要なことは「時間」「金」「頭」は相互変換が可能なことです。例えば、金で時間を買うことができます。自炊しないで外食するとかがこれにあたります。金で頭を買うこともできます。本を買うとか学校に行くとかがこれにあたります。子供がいる人は、子供のために時間やお金を使っているでしょうから、子供の分も足して考えてみて下さい。
「時間」「金」「頭」が相互変換可能なのに、バランスの取れた人が少ないのは、上で述べた社会的の理由が大きいと思います。
頭に時間を使うのが一番効率が良い?
「金」や「頭」は、その人がそれまで生きてきた「時間」を変換した結果だとすれば、同じ年の人を考えると、その人が持つ「時間」「金」「頭」の総量は変わらないのでしょうか。そういうわけではありません。時間は誰にも平等に与えられますが、お金や頭を最初から持って生まれてくる人もいるからです。
また、時間は平等だといっても、それを使う効率は人によって変わります。もう、勘の良い人は気づいているかもしれませんが、そう頭です。頭によって「時間」「金」「頭」の相互変換の効率(変換倍率)が良くなるのです。
これが、時間を使うならまず頭のために使えと私が思う理由です。生まれつき金がなくても、最初に時間を頭に変換しておくことで、その後の人生の「時間」「金」「頭」の変換効率が上がるため、これらの総量を大きく増やすことができます。
人間社会が、子供を学校に通わせて勉強に専念させるようになっているのは、そういう利点を進化論的に理解しているからなのではないでしょうか。
まとめ
「時間」「金」「頭」について考えてみました。私の結論は「時間を使うなら頭のために使え」です。