『スケッチは3分』という本を読みました。最近、絵にも興味が出てきていて、ちょっと前にこの本を購入しておいたのです。
スケッチの良さ
本書では、線と簡単な面塗りだけの、3分程度でできる「ちょいスケ」というものを提唱しています。
単に記録をしたいということであれば、デジカメで写真を取って置けばよいと思う方もいるかもしれませんが、スケッチには、写真に無い次のような利点があります。
- 自分の焦点(感動と言い換えてもいいでしょう)を表現することができる。
- 写真には写りにくい物の構造を強調して書くことができる。
- 写真には物理的に映らないものさえを書くこともできる。
最後の点は分かりにくいかもしれません。例えば、ビルの裏側になっていて写真には映らない道路を、線画で透けて見えるように描くことができるといったことです。逆に、邪魔なビルをあえて描かないということもできます。
著者の方は、もともと建築の仕事をされていた方で、CADのワイヤーフレーム表示などの経験が、大きく生かされているようです。
注意ですが、この本には専門的なデッサンの方法などは書いていません。陰影は、写実的に描くのではなく、多くても三段階くらいのシンプルなスケッチを目的としています。
スケッチのコツ
スケッチ上達のために、まず、本書で提唱されているのが、直線や四角、円、楕円をフリーハンドで綺麗に描けるように練習することです。
これは、MacBookのトラックパッドで描いたものなのでかなり汚いですが、実際のペンでも結構難しいです。
その他にも、立体感を出すコツや、(瓦屋や窓などの)繰り返しは思い切って省略するといった、短時間で効率的にスケッチをするためのコツが色々と紹介されています。
また、線の描く順序など、絵を描く際の基本中の基本も教えてくれます。
まとめ
自分が感動した点に焦点に絞って3分程の短時間のスケッチをすると良いよ、という本でした。これは、デジカメの写真と対立するものではなく、相補的に利用すると鬼に金棒ではないかというのが著者の主張です。
この本を読んで、私もスケッチをしてみたくなりました。

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ペンは、黒の水性ペンか、万年筆。万年筆だと、線の太さを調節できて味のある絵になります。下のパイロットのものは、安くて評価が高いみたいですね。

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後は、面塗りのための黒鉛筆があれば、スケッチを始められます。固さは2Bあたりでいいのでしょうか。