煩悩退散!

シンプルライフを目指しています。なのに煩悩(物欲・食欲・承認欲 etc.)は尽きません。そんな煩悩をここで吐き出して成仏させようとする試み。

シンプルに生きるとはどういうことか?


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プロフィールに書いているように、私は「シンプルに生きる」ことを目指しています。しかし、この「シンプル」という言葉、考えてみるとその定義が良く分からなくなってきます。この記事では、シンプルに生きるとはどういうことかということについて、私が今考えていることを書いてみたいと思います。

シンプルさは脳が感じるもの

そもそも、シンプルさを感じるのは誰でしょう。自分自身、さらに言えば、自分自身の脳です。ですから、脳のどのような状態をシンプルと呼ぶのかということを考えなければなりません。

色々考えた結果、私は、シンプルさとは「脳の負担が少ないことである」と定義するのがいいのでは無いかと思うようになりました。そして、その人にとって脳に負担が少ない生き方をしていることを、「シンプルライフを送っている」と言いたいと思います。昔からある言葉で言えば、その人にとって「快適な生活」です。

脳の負担を軽くするには

では、脳の負担を軽くするにはどのようにすればよいのでしょうか? 

以前、世の中には性格も立場も違う様々なタイプの人がいることを受け入れようという記事をを書いたことがあります。

上の記事にも言えますが、私の考え方の基本の一つに「人それぞれ」というものがあります。

つまり、人の脳の構造(性格や考え方の癖といってもよいでしょう)はそれぞれの人で違うのだから、脳の負担が軽い生き方というものも人それぞれ違うということなのだろうなと考えるわけです。

またそれに加えて、脳の感じ方はその人の置かれている立場によっても影響されるでしょう。例えば、自分が土地を相続して既に持っているならば、家を建てるということは、土地を持っていない人に比べてシンプルに感じるといった具合です。

ただ、人それぞれとは言っても、世の中の人には類型というものもあります。そして、それにしたがって世の中でよく言われているシンプルな生き方の様々なタイプが生まれてくるのだと考えると、しっくりきます。

以下では、シンプルな生き方の典型的なタイプをいくつか挙げてみたいと思います。

アウトソーシング型

金銭的な余裕があり、他人を信頼することに不安を感じないタイプの人に適したシンプルな生き方です。

生活上の様々な事を、他人にお金を払って代わりにやってもらうことによって、自分の脳の負担を下げるという生き方です。

食事は外食や出来合いの惣菜ですまします。また、便利な機械を購入して自分の手間を減らしたりもします。持ち家に住むよりも、賃貸に住むことを好むのも、このタイプの人でしょう。

アウトソーシング型の生活をするには、ある程度お金に余裕が必要なので、そのために社会の諸々の複雑性に耐えてお金を稼ぐ必要があります。そういうことが苦にならない人には、この生活が向いているかもしれません。

自給自足型

アウトソーシング型の人とは違って、他人に依存しすぎることに不安を覚え、自分の生活は自分でコントロールしたいという傾向を持つタイプの人にあった生き方です。

食事は当然自炊しますし、機械よりも単純な道具を使って自分の手を動かすことを好みます。DIY好き。家は賃貸よりも、持ち家を好みます。さらに進むと、家も自作してしまうかもしれません。

アウトソーシングとは逆で、お金は余りかからない生活なので、お金を稼ぐために社会の諸々の複雑性に耐えることが脳に負担になる人には、この生活が向いているかもしれません。

ミニマリスト型

アウトソーシング型や自給自足型は、結果として目指す生活の複雑さ(贅沢さ)にはあまり変わりがないと言えます。食事で考えてみると、用意する方法が違うだけで、出てくる料理は大体同じレベルということです。

しかし、ミニマリスト型の人は、自分が関わるモノの数を減らすことによって、生活自体の複雑さを減らすことを志向します。

例えば、テレビをみるということは本当に必要なのだろうかということを突き詰めて、結果としてテレビを捨てたり、料理をするにしても、フライパンを使う料理は生きていくために必要なのだろうか、いや、いらないのだから、フライパンもいらないなという具合です。

つまり、ミニマリストの人は、生活の諸々を管理すること自体に大きなストレスを感じるタイプの人に向いている生き方です。

快適な生き方は人それぞれ

上で幾つかのシンプルライフのタイプを説明しましたが、重要な事は、人それぞれ適したものが異なるということです。また、各タイプの極端なものだけでなく、色々なバランスで交じり合った生き方があって良いのです。

各タイプの極端な生き方をしていて色々な発信をしてくれている人は、漫然と生きていたら分からなかった生き方の種類を身をもって示してくれているのですね。ありがたいことです。

重要な事は、それぞれの人が、それらを参考にしながら自分にあった快適な生き方を見つけることです。

まとめ

シンプルライフとは何かということを考えてみました。今の私は、自給自足2:アウトソース8といった割合くらいの人生を送っているような気がします。望みとしては、自給自足6:ミニマリスト2:アウトソース1くらいでしょうか。少なくとも、今の生活がとても快適、というわけではないので、まだまだ模索をしていくことになりそうです。皆が、自分自身の快適な生活スタイルを見つけ、それを確立して生きていけたら良いですね。