煩悩退散!

シンプルライフを目指しています。なのに煩悩(物欲・食欲・承認欲 etc.)は尽きません。そんな煩悩をここで吐き出して成仏させようとする試み。

自給自足をしたい人に読んで欲しいおすすめ本 ②:増山博康『半農生活をはじめよう』


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昨日に引き続き、自給自足に興味がある人に役に立つ本の紹介第二弾です。今日は、増山博康著『半農生活をはじめよう』を紹介したいと思います。本書は、おもに農業に憧れている会社勤めの人に向けた本で、本格的に農業を始める前に、週末だけ畑に出て野菜の世話をする「半農生活」をすることを勧めています。

半農生活をはじめよう―つくって・食べて・売ってできれば月10万円稼ぐ

半農生活をはじめよう―つくって・食べて・売ってできれば月10万円稼ぐ

この本は、会社勤めをしている時に読んで、実際に市民農園を借りて野菜つくりを始めるきっかけになった本です。今読み返してみても、初心者に向けて色々わかりやすく書かれているので、おすすめの本です。

半農生活の利点

会社の仕事で疲弊してしまって、もう勤めなんか辞めて農業などの自然と関わる仕事をしたいなあと思う方は多いのではないでしょうか。

しかし、就農となると資金も必要ですし、決意も必要です。また、家族を説得する必要もあって大変です。そんな方に本書が勧めているのが、週末だけ畑に出る「半農生活」です。

半農生活をすることの利点は

  • 安心野菜がタダ(低コスト)で手に入るため、家計が楽になる
  • 野菜がたくさん食べられるので、健康になる
  • 作った野菜を売れば、副収入になる(月10万円)
  • 専業に比べて気楽にできる

といったものです。

今の時代、プロの農家でも兼業農家の人も多く、半農生活をしているとも言えます。

初めは小規模に

半農生活で重要なことは、まずは小規模な畑からはじめて野菜つくりはそんなに難しくないという実感を得ることです。

私も最初に野菜を作ったときは不安が一杯でした。こんなに小さな種から育つの?とか。でも、実際にやってみると、野菜はほとんど自分で育ってくれて、案外簡単なんだなという実感が湧いてきます(もちろんプロとしての栽培はもっと難しいと思いますが)。

初めの小規模な畑としては市民農園がありますが、最近では競争率が高い場合もあるようです。本書では、そんな場合でも畑を確保する方法などが紹介されています。

私の住んでいる場所は、比較的田舎なので、市民農園も簡単に借りられますのでここらへんはピンときませんでした。

本書によると、小さな畑でも、上手く作れば、4坪(13㎡)のサイズの畑で、一日あたり1.4kgの野菜が収穫できるようになります。

ただし、私がやってみた感じでは、それは、相当達人の域に達した人の場合だと思います。最初は、収穫量は気にせず、植物観察のつもりでやるだけでもいいと思います。

それでも家計の足しにはなりますし、なにより自然の中で体を動かすことは癒やしになります。そして、自分で作った作物を収穫して食べると、とても美味しく感じます。

冒頭の写真は、去年自然農法の畑でラッキョウを収穫した時の様子です。6月頃ですね。それを下の様な感じで甘酢漬けにして保存しています。色が少しついてしまっていますが、これが美味しいんですよ。

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こちらは、絹さや。これも美味しかったなあ。 f:id:skktmlab:20160428120243j:plain:w400

作った野菜を売って副収入を得る

本書によると、1000㎡くらいの畑があれば、作った野菜を売って、月10万の副収入になるといいます。

まあ、それも色々売るを工夫して上手く言った場合のことでしょうから、実際は少なめに見積もっておいたほうが良いかもしれません。

半農半自給自足生活

前回の記事で紹介した『自給農業のはじめ方』では、平飼い卵で自給自足生活に必要な月3万程度の現金収入を得ることを提案していました。

この本を読んでみて、自給用に作った野菜で余ったものを売って現金収入を得るというタイプの自給自足生活もありかなと思いました。

半農半自給自足生活ですね。

例えば、卵で月3万、野菜で月3万の計6万の現金収入があれば、子供や家族がいないならば、住むところと食べるものさえあれば十分贅沢に生きていけそうです。

まとめ

前回の記事で紹介した『自給農業のはじめ方』と本書の共通点は、単に鶏の買い方とか野菜の作り方のテクニックを解説しているだけでなく、そういう生活全般のことが書かれているということです。つまり、ライフスタイルが提案されているわけですね。私はこういった本を読むと何か新しい可能性が開けたような気がして楽しくなります。