4月のKindle月替りセールで購入した『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』を読みました。本書は、脳科学の研究に基づいた、続けたい習慣を続ける方法、止めたい習慣を止める方法のヒントが紹介されています。また、他人の習慣を変える方法や他人を指導する方法までもカバーしていてます。それほど長い本ではありませんが、簡潔に多くのヒントを盛り込まれていて、ボリューム感がありました。
脳科学の研究に基づいたヒント

何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ
- 作者: 岩崎一郎
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2014/07/11
- メディア: Kindle版
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この本の著者がアメリカで脳科学の研究をしてした方ということもあり、本書で紹介されている方法は、最近の脳科学の研究の成果に基づいたものです。
いろいろな方法が紹介されていますが、それぞれ根拠となっている研究が紹介されていますので、信頼性が高く、試してみるかという気にさせます。
本書を読むと、次のようなことが分かります。
- 習慣による行動は、日常の何%?
- 習慣と依存性の共通点は?
- 潜在意識の利用して習慣化する方法
- 自制心の重要性(マシュマロ実験)
- 根性と想像力どちらが有効?
- 考えを紙に書くとどうなるか?
- 自分目線と第三者目線、習慣化に有効なのはどちら?
- 利己と利他、習慣化に有効なのはどちら?
- 習慣化に必要な繰り返しの数は?
- ドーパミンを増やす食事は?
- きっかけ行動の作り方
- 協調計画(妥協案)
- 60秒ルール
- 記録をつけることの利点
- 大人になっても脳は発達するのか?
- アメとムチの指導法は逆効果?
- 脳を発達させるには運動が有効?
- 悪口の実害とは?
- 感謝することの効果
けっこう盛りだくさんの内容であることが、お分かりになるかと思います。
特に目からウロコだったのが、「自分目線と第三者目線」の話と、「利己と利他」の話です。他のテーマは、テレビとか他の本でなんとなく聞いたことがある話でしたが、この二つは初めて聞きました。これだけで、この本を買った価値はあったなと思いました。そして、自分で何かを習慣化する際に、利用できそうだと感じました。
また、「記録をつける」「感謝の効果」のところは、最近読んでいる瞑想や仏教の話ともつながっているなと感じました。
それほど厚い本ではないので、1時間くらいでさっと読めましたが、得るものは大きかったです。
タイトルに偽りあり?
最後に少し苦言を。本書のタイトルは内容と合っていないと思います。「脳が悪い自分を記憶しているせいで習慣化できない」という話は、一切ありませんでした。依存症のところで、少しだけそれっぽい話はありましたが。このタイトルに惹かれて買った方は、その内容はどこ?となってしまうかもしれません。
内容は良いと感じただけに、この点は少し残念です。この前読んだ『グサリとくる一言をはね返す心の護身術』も、ちょっとタイトルに偽りありという感じだったのですが、最近の書籍のタイトルの付け方がそういう風潮になっているんでしょうか。
まとめ
『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』を読んだ感想を書いてみました。タイトルについては少し疑問ですが、内容は結構オススメできるものでした。本書で知ったことを、是非自分の生活に活かしていけたらなと思います。