昨日のチーズ自作の記事で、最近チーズが高くなってあまり買わなくなったということを書きました。でもよく考えてみると、例えば300円のものが360円に値上げになった場合、合理的に考えると、
300/360 = 0.83..
という感じで、買う頻度を従来の8割くらいにすればいいはずじゃないでしょうか。そうしたら、かかるお金は、従来と同じですから。
値上げで消費者はどう反応するか(私の場合)
しかし、私の場合、買う量が値上げ前の2~3割位になってしまった気がします。
おそらく、人には酒のツマミの買い物に一日これくらいならかけても良いという閾値があって、単体でそれを超えてしまった商品は買われなくなるのではないでしょうか。
この閾値は人によって違うので、私の様にそれが300円という人もいるでしょうし、1000円という人もいるでしょう。また、私の様に感情に流されず、値上げした割合だけ買う量を減らすという合理的な人もいます。
結局、消費者が平均的にどのタイプになっているかで、値上げによる売上の増減が決まるのだと思います。まあ、企業はそこらへんを精密に計算して値上げ幅を決めているのでしょうが。
チーズの場合、比較的お金持ちが買うイメージがありますので、値上げしてもあまり影響は無いのかもしれません。
実際のところ、最近の値上げで売上がどう変化したかは気になりますね。そこで、私の好きな「十勝カマンベールチーズ」を作っている明治HDの最新の決算発表を読んでみました。
http://www.meiji.com/investor/library/settlement/2015/pdf/settlement_2015_r03_hosoku.pdf
チーズ事業もそこそこ好調のようです。私のような消費者はあまりいないということなのかもしれませんね。
あるいは、元々高級なチーズを食べていた層が、お手ごろな値段でそこそこ美味しい明治のチーズに流れてきたという構図かもしれません。あと、ちょっと前にカマンベールチーズがアルツハイマー病予防に効果があるといったことをテレビでやっていたので、そういうこともプラスに働いているのかもしれませんね。
卵が先か鶏が先か
もちろん、私があまりチーズを買わなくなったのは、チーズの値上げだけがその理由ではないと思います。
例えば、お酒の量を減らし始めたのでツマミがそもそもあまり要らなくなったとか、仏教の本を色々読んで食べ過ぎるのは良くないなとか感じるようになったというのも理由としてあります。
でも、私がそういう感じになってしまったのは、そもそもは、チーズが値上がりしたというのが先にきているようにも思うのです。
チーズが値上がりする → あまりチーズを買わない → お酒を買わない → お酒を飲まないことの正当化をする → お酒を減らす → チーズがあまり要らなくなる
私の今の状況を分析すると、こんな感じじゃないかと。
まとめ
チーズの値上げに関して、消費者(特に私自身)の反応について考えてみました。それにしても、昔は良かったなあ。チーズも、ワインも、パスタも円高で安かった。
興味がありましたら、昨日のチーズ自作の記事もぜひお読み下さい。