煩悩退散!

シンプルライフを目指しています。なのに煩悩(物欲・食欲・承認欲 etc.)は尽きません。そんな煩悩をここで吐き出して成仏させようとする試み。

年をとってもワクワクを感じる方法はあるのか


昨日、下の記事を見て、確かに大人になったら多くのことが「これ知っている」という感じになってしまって感動が少なくなるなあと思いました。でも、その流れに対抗してワクワク感を維持する方法がないか少し考えてみました。

anond.hatelabo.jp

子供の頃は、見るもの全てが初めての経験で、とても新鮮です。

私は、家の塀の石の穴一つに異常に惹かれたり、カマキリ一匹に異常なワクワク感を感じたりする子供でした。

振り返ってみると、その種の大きなワクワク感は、大学生くらいまでは何かしらあったような気がします。コンピュータープログラムというものがある事を初めて知った時にはワクワクしましたし、高価なワークステーションを使って演習するときなども、とてもワクワクしました。Appleにスティーブ・ジョブズが復帰し、古いOSから今のMac OS Xに移行した時も少しワクワク感を感じました。

でも今は、例えば新しいプログラム言語が出てきて使ってみても、(ある程度はワクワクしますが)まあプログラム言語という枠の中には入っているので、そこまでのワクワク感はありません。

大人になってから多少なりともワクワクしたのは、日本酒やワインの世界を知った時、海釣りというものをやった時(川釣りは子供の頃よくやっていた)でしょうか。

初体験のものがだんだん減っていく

生きていれば、経験がどんどん溜まっていくので、初体験のものが少なくなっていくのは仕方のないことです。

また、これには、金銭的な制約も影響しているのでは無いでしょうか。

子供の時の経験は、お小遣いでできる範囲での経験です。その額は少ないので、対象としては虫やザリガニなどタダで楽しめる自然界のものが多くなるのでしょう。もちろん、親のお金で旅行に行ったりするなど色々な初体験もできます。

大学生になると、バイトをしたりして自由にできるお金が少し増えます。また自由にできる時間もあります。そして、そのお金と時間でできる新しい経験をすることができるようになります。ラーメン屋を巡ってみたり、パソコンを自作したり。

社会人になると、さらに自由になるお金が増えて、それによって可能になる新しい経験ができます。高くて美味しい日本酒を飲んだり、ちょっと高いカメラを買ってみたり。少し悲しいのは、この頃は自由にできる時間が減るため、物を買ったりとお金でどうにかする行為になりやすいことです。

しかし、社会人をさらに続けていっても、自由になるお金というものはそんなに増えません。結婚して子供ができたら、逆に少なくなってしまうかもしれません。

ここらへんになると(年齢的には35~40歳くらい?)、自分の金銭的余裕でできることは大体やったことがあるという状態になるのではないでしょうか。

この状態から、ワクワクするような初体験をするためには、環境を積極的に変えて今まで経験したことのない環境に自分を置いてみるしか無いのだと思います。例えば、起業してみるとか、住む場所を変えてみるとか。

見聞きしただけで経験したつもりになってしまうことは多い

また、大人になって初体験のものが減っていくとは言いましたが、実は、テレビを見たり本を読んだり人の話を聞いたりして、自分では体験していないのに、経験したつもりになってしまっているものが結構あると思います。

一度、自分が本当に体験したこととそうでないものを書き出してみるというのも良いのではないでしょうか。スポーツでも、マラソンはやったことがないなとか、登山はやったことがないなとか、色々発見があるのではないでしょうか。

そして、未体験のものを試しにやってみると、意外とワクワクするかもしれません。

専門性を上げることで細かい違いに喜ぶ

ワクワクを維持する方法の一つとして、自分の専門性をさらに上げて細かい違いに喜べる脳を作るということもあると思います。しかし、これができるのは、一部の人に限られるのかもしれません。

お金のためではワクワクしない

これは、私個人の経験を振り返って思うのですが、ワクワクすることはどれも仕事とは関係のない「お金にならない」ことでした。つまり、遊びです。

大人になってワクワク感が減るのは、自分の時間のほとんどを仕事に取られてしまって、遊び時間がないからなのかもしれません

逆に言うと、遊びのように自分が心からしたいと思うことをしている時にしか、ワクワク感は感じないのかもしれませんね。仕事でワクワク感を感じることができている人はとても幸せな人だと思います。

感覚は慣れるもの。それが苦の原因でもある

以前読んだ瞑想の本に「どんな感覚も慣れる。そのため人は新しい刺激を追い求め続ける。そしてそれが苦の原因でもある。」ということが書いてありました。

自分を変える気づきの瞑想法【第3版】: ブッダが教える実践ヴィパッサナー瞑想

自分を変える気づきの瞑想法【第3版】: ブッダが教える実践ヴィパッサナー瞑想

確かに、ここまでワクワク感を維持するためにはどうしたら良いかということを考えてきましたが、ワクワク感を求めて新しい刺激を探そうと思う気持ち自体が苦しみを生み出しているのかもしれません。

私はまだワクワクを求めたい気持ちの方が強いのですが、ワクワクは実は苦であるという「悟り」の観点も必要なのかもしれません。

まとめ

年をとってもワクワクを感じるにはどうすれば良いかを考えてみました。決定的なアイデアは出ませんでしたが、上で書いたような線でしばらく考えていこうかなと思っています。