煩悩退散!

シンプルライフを目指しています。なのに煩悩(物欲・食欲・承認欲 etc.)は尽きません。そんな煩悩をここで吐き出して成仏させようとする試み。

山を削って新しい住宅地ばかり作っていたら日本はどうなってしまうのか


最近、山を削って新しい住宅地が造成されている場所をよく見かける気がします。また、林を伐採してソーラーパネルを何枚も設置するようになった場所を見たりもします。

いまさら新規住宅地の開発?

人口が増加する成長期にこれをするならまだ分かります。住宅地が足りないので、山を削る。これはある程度しかたがないでしょう。

しかし、今の時代にこんなことをする必要があるのでしょうか。日本は少子高齢化に向かっていて、住宅地はどんどん余っていくはずです。実際、住む人がいなくなって放置される住宅の増加が近年問題となっています。

こんなことを続けていったら、日本の住環境から、林や森などの緑はどんどんなくなってしまわないでしょうか。いつまで、こんなことを続けるのでしょうか。

日本人全てが一戸建ての家を建てる土地が出来るまで開発とまらないのかもしれません。それ自体は、社会として良い目標でしょう。しかしやり方には色々あります。

もちろん、土地を持っている人の気持ちも分かります。その土地が開発できる地域にあって、開発の誘いがあるなら、森として放置しておく理由はないでしょう。

個人の倫理観に頼っていてはだめなのです。最近、土地の掘削や、ソーラーパネルの設置についての業者の金儲け第一のずさんな行動がニュースになっています。これから分かるように、一部の人は、お金が儲かるとなれば酷いことを幾らでもします

望ましい方向に向かうインセンティブを

ということで、国や自治体は、山を削るよりも、既に住宅地になっている場所にある放置住宅の土地に新しい住宅を建てることに、もっとインセンティブをあたえるべきだと思います。あるいは、放置住宅を更地にして、林に戻したら報奨金をあたえるとか。

そういうインセンティブを与えないと、次から次へと新興住宅地を開発して、最後には、緑の全く無い、廃墟になった住宅地だけが密集するというおぞましい地域ができる一方で、今後日本の林業が再興しなければ、全く見捨てられて手入れのされない山林地域が同時に生まれると思います(それは、それで良いのかもしれません。山がより自然の森に戻っていくことで、復活するものもあるように思います)。

人は、住宅地と自然がバランスしたところに住みたいと思うのではないでしょうか。実際、新たに開発している住宅地域はそんなことを売り文句にしたりしていて皮肉なものです。何十年かしたら、その自然の部分に新たに住宅地が開発されてしまって、こんなはずじゃなかったとなるのですから。

そういう「自然との共生」的なことを売り文句にしている開発業者や自治体は、少なくとも、どの土地を森のまま残すつもりなのかをしっかり示してから土地を売って欲しいですよね。

ちゃんと計画を立てれば、住宅と自然がバランスした地域を持続することは可能なはずです。しかし、それぞれの土地には既に様々な思惑を持った所有者がいますし、どうにもならない状態になっているようですね。

いったいどうしたら良いのでしょうか。

まとめ

少し愚痴になってしまいました。ただ、今結構気になっていることなので、書いておこうと思いました。住環境というものは、人にとって重要なものであるにもかかわらず、1人の意志ではどうにもならないものでもあります。一体どうしたら良いのかという答えは無いのですが、これからも考え続けていきたいと思います。