今日のお昼の生パスタは、輪っかの形がかわいい「アネッリーニ・アッラ・ペコラーラ(Anellini alla pecorara)」を作ってみました。昨日に引き続き、そば粉を混ぜてみました。
指輪のような形をしたパスタ
「アネッリーニ・アッラ・ペコラーラ(Anellini alla pecorara)」は、指輪の形をした、イタリア・アブルッツォ州のショートパスタです。
いつもの様に、こちらの本を参考にして、機械を買わなくても出来る生パスタに挑戦しています。
「Anellini alla pecorara」の意味を調べてみると「Pecoraraへの指輪」という意味のようです。Pecoraraの意味は分からなかったのですが、イタリアには、Pecoraraという地名があるようですね。普通に考えたら、指輪をあげるのですから人名なのでしょうか。
アブルッツォ州は、イタリア中部、アドリア海に面した州で、州都は、ライクラです。
Wikipediaによると、アブルッツォ州には、「スパゲッティ・アッラ・キタッラ」という、キタッラという弦を張った器具でパスタの生地を切ってつくるパスタがあるそうです。実は、このキタッラというのは、最近、生パスタのことを調べていて知っていたのですが、アブルッツォ州のパスタだということは初めて知りました。
ちなみに、ワインで有名なのが「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(Montepulciano d'Abruzzo」ですね。このワインはアブルッツォ州で生産されます。
余談が長くなりました。
さて、今回の粉の配合ですが、蕎麦の雰囲気を強くするために、そば粉を多めにして、次の通りとしました。
- 日清パスタ用小麦粉 60g
- そば粉 30g
- オリーブオイル 少々
- 塩 小さじ1/4
- 水 47.5cc(加水率52%)
蕎麦粉率は33%です。市販の蕎麦は、蕎麦粉が30%入っていたら蕎麦と名乗っていいらしいですから、これはもう立派な蕎麦ですね(笑)。
水の量は、昨日と同じ量でしたが、そば粉が多くなったためか、昨日よりも更に柔らかい、べたつく生地になりました。休ませておくと、すぐに水分のせいでくっついてしまいます。
こんな感じですね。生地の柔らかさの感じが分かるでしょうか。色は、そば粉のねずみ色が随分出てきています。
ちなみに、蕎麦を二八で打つ時には、加水率は45%~48%程度とのことなので、やはりそば粉が入る場合は、もっと水を少なくしても良いようです。
輪っかは、次のようにして作ります。
練って寝かせた生地を、太さ5mm程の棒状に伸ばし、それを、左手の人差し指に巻きつけて、輪っかにしてから、生地を適当なところで切り、接合部を指でなじませて、指輪状にします。
生地を棒状に伸ばすのは 「ピチ」を作る時などに何回もやっているので、お手のものです。
例によって、生地に水分が多い時には、打ち粉を十分に付ける必要があります。輪っかができたら、即座に、その表・裏・側面に満遍なく打ち粉を付けるようにすると良いようでした。
出来上がりは、このような感じです。男性の指は太いからか、お手本よりも輪っかの穴が大きい感じがします。私の場合は、小指に巻きつけて作るくらいで良いのかもしれません。
手間は結構かかりましたが、この輪っかが並んだところを見ると、その苦労も報われたような気がしました。
丸や円の形には、人の心を和ませる何かがあるんでしょうね。
茹で時間は、2分。
ソースは、ミートソースとしました。
試食
茹で上がりは、ネチッとして、あまりコシが感じられず、「失敗かな?」と思いましたが、ソースにからめて少し煮込むと、調度良い感じのコシになってきました。
ちなみに、生パスタは、茹で上げてからソースと一緒に煮込む時にソースの旨味を吸うので、乾麺のパスタとは違った旨さがでるそうです。
出来上がりは、こんな感じになりました。なかなか、可愛らしく、楽しくなる一皿になりました。
プランターで育てている紫蘇が大きく育ってきたので、間引きも兼ねて収穫したものを刻んで上に散らしています。紫蘇も、結構パスタに合いますね。バジルも紫蘇も同じシソ科の植物ですから、香りの系統が似ているのでしょう。
輪っかの穴が大きかったので、ソースのからみはどうかなと思いましたが、想像以上に、輪っかの穴のところに、ソースがいい具合にたまるようでした。
ウマ~、ウマ~と心の中で思いながら、輪っかを食べ続けました。粉の量はいつもと同じ計90gなのですが、出来上りの量は多く、ボリュームを感じました。
まとめ
指輪の形をしたパスタ「アネッリーニ・アッラ・ペコラーラ」を作ってみました。このパスタはソースのからみも良いですし、見た目も楽しいので、手間はかかりますが、挑戦してみて損のないパスタだと思いました。
最近、蕎麦粉を混ぜてパスタを作っているのですが、蕎麦粉について色々調べていたら、普通の蕎麦も打ってみたくなって来ました。暑い夏には、冷たい蕎麦もいいですよね。それには、まず安い蕎麦粉を見つけなければ。