最近、Amazon Englishというサービスの無料期間に申し込んで、英語のリスニングの練習をしています。そのなかで、New York Times の記事の "The Hidden Price of Mindfulness Inc." (マインドフルネスの思わぬ出費)という記事を聞きました。

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道具を買って満足してはいけない
記事の趣旨は、アメリカで最近流行っているマインドフルネス(宗教色を取り去った瞑想)について、それにあやかったビジネスが雨後の竹の子の様に発生しているというもの。
マインドフルネス茶とか、マインドフルネス用のiPhoneアプリとか、マインドフルネス教室とか。
よくある話で、何かが流行るとそれにあやかった本質的ではないビジネスが大量に発生します。これは、以前、アメリカでヨガが流行った時にも起きた現象だそうです。
しかし、重要なことは、これらのマインドフルネスに役に立ちそうな道具やサービスにお金をはらうことではなく(それが完全に悪いことではないですが)、実際に、マインドフルネスの瞑想を実行することです。
マインドフルネスは、これらの新しいビジネスが生み出した製品やサービスが無かった頃から、行われていたわけですから、それらがなくてもマインドフルネスの瞑想は出来るわけです。
しかし、「これらにお金を払ったらもっと楽にマインドフルネスを続けられるかもしれない」というような気になってしまうのですね。
しかし、マインドフルネスをしようとして、これらの道具やサービスにお金を払うだけで満足してしまって、実際に実行しないということはよくありそうなことです。
私もこの罠ににハマりやすかった
私も、これには心当たりが大いにあります。
私の物を買って失敗する一つのパターンが、この「道具を買って満足してしまう」なのです。
「〇〇をやりたい」→「それには××が必要」→「××が欲しい」→「××を買う」→「目標達成」
という感じで、「××を買う」という派生的な目標を達成した時点で、当初の「〇〇をやりたい」という目標が忘れられてしまうのですね。
新たにお金をかけないで出来ないかを考える
なので、私は最近は、「××を買わずに、お金をかけずに〇〇を体験する方法はないか」を常に考えるように気を付けています。
私が最近このブログで紹介している生パスタ作りもその一つです。
元々は、生パスタや蕎麦を作ってみたくて「ヌードルメーカー」という機械を買おうかどうか迷っていたのです。
でも、心を変えて、まず何も道具を買い足さずに今あるもので作ってみようと考えました。
そして、実際今ある道具(麺棒)だけでやってみると、機械がなくても美味しい生パスタが作れるし、とても楽しいということが分かりました。
もし、最初から、ヌードルメーカ―を買ってしまっていたら、それで満足してしまって、ここまで続かなかったかも知れません。
何事も小さく始める
このように、何かをやるときに、今ある道具や環境でとりあえず出来ないかを考えるということは、「小さく始める」というもっと一般的な原則の一つの応用です。
何事も、いきなり100%でやろうと思うと難しいですし、始める前に萎えてしまったり、途中で嫌になってしまいます。
思い立ってやり始めてから、1日以内に成果が分かるくらいの小さな目標に置き換えてやるというのが、仕事でもなんでも、コツだということはよく言われますよね。
この原則は、私がこれまで生きてきた中で、最も重要な原則の一つだなと実感しているものです。
まとめ
Amazon Englishというサービス聞いた "The Hidden Price of Mindfulness Inc." という記事に関して思ったことを書いてみました。道具にこだわらず、とにかく始めて見るということが重要だと思います。
この記事を書いていて、最近、瞑想が疎かになっているのに気づきました。瞑想再開しましょう。

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