普段、土日のお昼はパスタを食べないのですが、今日はなんとなくパスタが食べたくなってまた生パスタを作りました。先週の金曜日に蕎麦を打って食べたので、パスタが1回減った影響かもしれません。
とんがりピチの鯖トマトソースを作る
ということで、今日は、この前作って結構美味しかった麺を、私の定番の鯖の水煮缶を使ったトマトソースで食べてみることにしました。
この麺は、上の記事で紹介したように、元々手打ちのスパゲッティーニを作ろうとしていて偶然できた「ピチの両端がとんがっている様な麺」です。
ここでは仮に「とんがりピチ」とでも呼ぶことにします。
麺の詳細は、上の記事と同じなので、興味のある方はそちらを御覧ください。
全体の出来上がりは、こんな感じになりました。
麺の出来は、前回よりもさらに良くできたように思います。
表面はツルッとしていて、それでいてソースもよく絡んでいます。そして、コシと噛みごたえも十分です。
この麺の欠点は、手で伸ばすため、作るのに結構時間がかかることで、今回は2人分作ったのですが、全部伸ばすのに20分くらいかかってしまいました。
しかし個人的には、麺棒で伸ばすタリアッテレなどの麺よりも好みなので、この手間を考えても定番の麺になるような予感がしています。
また、この麺の打ち方は、粉の配合を変えれば、手延うどんとしても応用できる気もします。
食の自給自足を目指す
この前の蕎麦打ちや今日のこのパスタの成功を受けて、もう少し練習したら、粉さえあれば好きな麺が作れるくらいにはなれる気がしてきました。
通常、蕎麦や生パスタなどの生麺を使った料理は、店に行って食べないと美味しいものは食べられません。
麺を自作できれば節約になりますし、麺は打ちたてが美味しいといいますから、その点では自作の方が有利で、麺打ちの腕がある一定以上になれば、家で食べた方が美味しいとなるかもしれません。
また、これまで色々紹介したように、パスタはとても種類が多いのですが、自作ならば店では出していないようなパスタも(作る腕さえあれば)その日の好みで作ることができます。
『まいにち食べたい手打ち生パスタ』という本を買ってから数週間、生パスタ打ちに集中的に挑戦してきて、今後の生活を豊かにするとても役に立つ「麺打ち」というスキルを身につけることができつつある気がします。
私も最初は、麺打ちは難しいのではないかという不安が大きかったですが、やっているうちにだんだんコツもつかめてきて、自信も生まれ、ここまで出来るようになりました。
パスタにしても、蕎麦にしても、元々は家庭でそれぞれが作っていたものです。だから、(完璧を目指さなければ)実はそれ程難しいことではないのです。
それがいつしか、「修行をしたプロでないと作れない」「ちゃんとした製造設備がないと作れない」と思い込まされているのです。
これは麺だけに限りません。ヨーグルトも納豆もチーズも梅干しもラッキョウの甘酢漬けも甘酒も、自分で作れますよ。
分業社会から「自分」を取り戻す
もちろん食べるもの全てを自作することは、今の分業の世の中では不可能でしょう。分業には利点も多いです。
ただ、今はそれが行き過ぎているような気がします。少しばかり、自分の食を自分に取り戻してみても良いのではないでしょうか。
誰かに与えられた物を買って消費するだけの生活を一生続けるというのは、ちょっと虚しくないですか? そのお金を稼ぐために、他の誰かが消費するためものをせっせと作る会社の歯車となってせっせと働くのです。
そんな生活で自分の身につくのは、どこどこの店は美味しいとか、どこどこのメーカーの製品は良いとか、そんな知識だけ。 (もちろん、プロの技というものも尊いものですが。)
私は、ある時点でそう思って、特に食べるものは、食材も含めて自分で作ってみるということを心がけています。
なぜ食べ物かというと、私が食べることが好きで、重要視しているからというだけです。工作が好きな人は、家具を自分で作ってみるというのでも良いでしょう。
DIYは昔から流行っていますが、この歳になってその理由が分かってきた気がします。
ちなみに、下の写真はこの前食べたパクチーのサラダです。
ここに入っているパクチーとニンジンも自分で作りました。もう少ししたら、キュウリも自分の作ったものが成り出すと思います。いやー自給自足は楽しいですよ。
まとめ
今日のお昼は、とんがりピチを鯖トマトソースで食べました。結構満足できる出来となりました。このタイプの麺は作るのに時間がかかりますが、美味しいので定番にしたいです。
最後は、生パスタの話から飛んで、食について、自作の良さ楽しさのようなものを語ってみました。皆さんも興味がありましたらなんでも良いので「自作」をしてみてください。多少の練習は必要ですが、それ自体がとても楽しく、満足感が得られますので。