最近、生パスタや蕎麦などを自分で作って食べたりしています。そんな時、レシピに「生地の厚さを何ミリに」という記述があったら、大体の目分量でその厚さに合わせたつもりになっていたのですが、後から考えると、全然正確では無かったなと感じることがあります。自分の長さの感覚って結構いい加減ですね。皆さんも、試しに自分が1cmと思う長さを作って、それを定規で正しいか確認してみてください。
8mmくらいを1cmと思っていたり、逆に、1.2mmくらいを1cmと思ってませんか?
麺を作る時には、生地の厚さはとても重要で、1mmとあるところを2mmで作ってしまったら別の麺になってしまいます。
では、生地の厚みを正確に測る道具は無いのでしょうか。
少し探してみました。
すきまゲージ/シックネスゲージ
「すきまゲージ」あるいは「シックネスゲージ」と呼ばれるこのカテゴリの道具は、様々な厚さの金属板(リーフ)が組になっているものです。

シックネスゲージ D 65mm 25枚組 73782 ゲージ 工場用 工具 測定工具 測定機器 測定用品 シンワ測定
- 出版社/メーカー: シンワ測定(株)
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本来の使い方としては、この金属板を、厚さを測りたいスキマに差し込んでみて、入るか入らないかで隙間の幅を測定するというものだそうです。
見たところこの金属板はバラバラにできそうですので、1.0mmの板と0.9mmの板と0.1mmの板を重ねれば、2.0mmの生地の厚さを測ることもできそうです。
デプスゲージ/デップスゲージ
「デプスゲージ」と呼ばれるこのカテゴリの道具は、主にタイヤの溝の深さを測るために使われる道具で、デジタル化されているものが多いようです。

シンワ測定 デジタルデップスゲージ ミニ 25mm 19305
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測定器の下から、針が出てきて、穴の深さを測ることができるそうです。
例えば、上の製品だと器差±0.2mm、繰返し精度0.1mmで深さの測定ができるそうです。「器差」とか「繰り返し精度」とか分からない用語が出てきました。
器差とは、調べてみると「測定器が実際に示す値と本来示すべき値との差」だそうです。同じ製品でも、個体ごとに性能がばらつくので、正しい値よりも0.2mmだけずれている可能性があるということでしょうか。
繰り返し精度とは、一つの個体で何回も測定した時の測定値のブレ幅ということのようです。
【FAセンサ用語】繰返し精度とは | 精密位置決めスイッチはメトロール
とすると、器差±0.2mm、繰返し精度0.1mmの製品では、実際の厚さと測定値は、最大±0.25mmずれるということでしょうか。
生パスタや蕎麦では、1.2mmとか1.5mmとかの厚さを出したいと思うことが結構あるので、少し力不足かもしれません。
また、麺の生地に使う場合は、生地の一部に穴を開けて測るしかなさそうです。その際に、生地に穴が空いてしまいますし、生地の厚さが変わってしまって正確に測れないという心配もありますね。
蕎麦打ち用の厚みゲージ
下のように、蕎麦打ち専用の厚みゲージというものもあるようです。
ただし、量れる厚さは蕎麦打ちに特化されています。
まとめ
生パスタや蕎麦の生地の厚さを正確に測るのに良い道具は無いかと思い、探してみました。いくつか製品が見つかりましたが、決定的なものは見つかりませんでした。ホームセンターにいって、厚さが決まっているもの(例えば1.2mmのアクリル板とかシートとか)を買ってきて、それを自分で切って使うのが安くて良いのではないかという気もしています。