以前紹介した「ちょっと高級な麺つゆ」の中で一番試してみたかった「桃屋 つゆ 特級」が手に入ったので、さっそく試してみました。
美味しい麺は美味しい麺つゆで
自分で蕎麦を打つようになると、麺つゆにもこだわりたくなってきます。
そこで、市販されているちょっと高級な麺つゆを調べてみたのですが、その中で一番気になったのが「桃屋 つゆ 特級」でした。
高級とは言っても、市販品で一番安い麺つゆが大体一食分で20円、この「桃屋 つゆ 特級」で一食分40円といったくらいの差です。
このくらいの値段の差なら、自分で打った蕎麦を食べる時に使ってみても良いかなと思っていたのですが、近くのスーパーを探してもなかなか見つかりません。
そこで、アマゾンで注文していたのですが、それがようやく届きましたので、早速、今日のお昼に試してみることにしました。アマゾンだと、最安値よりは少し高いようです。
届いた「桃屋 つゆ 特級」の外見はこんな感じです。瓶なので既に高級さが感じられます。
化学調味料無添加で、厚削りの鰹節の一番だしを使っているのが売りのようですね。
まずは蕎麦を打つ
今回は麺つゆの試食がメインなので、その前の蕎麦打ちの段階で失敗するわけにはいきません。
同時に、せっかくなら、美味しい蕎麦で試したいということで、前回やって美味しかった「外二八」で打つことにしました。
蕎麦粉の割合が、通常の二八蕎麦よりも多いので、蕎麦の香りが強くなる半面、打つときの難易度は少し上がるようです(私はあまり感じませんでしたが)。
粉の配合は次のとおりです。
- 蕎麦粉 100g
- 強力粉 20g
- 水 52.8g (加水率44%)
いつもお昼は、粉が合計100gになるように作っているのですが、今日は張り切って120gにしてみました(ここで蕎麦粉を80gにしておけば計100gの通常の二八蕎麦になるわけですね)。
ちなみに、計100gで外二八を作りたい場合には、計算してみると、蕎麦粉83.3g、小麦粉16.7gという配合になります。
いつものように、ボールに入れた粉をスプーンでよく混ぜ(邪道かもしれませんが私はこうしています)、水を二回に分けて入れていきます。満遍なく水が回ってきたら手でこねます。
前回と加水率は同じですが、生地のベトつきが少し強いように感じました。
生地をのばして大体四角形になるようにして、4つ折りにして、麺きり包丁で切っていきます。
もう少し詳しい(私の)作り方は、下の記事等をご覧ください。
麺きり包丁で切っていると、蕎麦の太さが結構乱れてしまいました。集中力が必要ですね。
それでも、切れないで、長い蕎麦にはできたようです。
出来上がりは、こんな感じとなりました。麺つゆは、説明書きの通り、原液50mlを2倍に薄めて作っています。
試食
早速試食してみます。
安い麺つゆにあるような嫌な甘ったるさや、わざとらしい香りはありません。
どちらかと言うと、やわらかい、穏やかな、優しい印象の麺つゆです。出汁の香りはそれなりにしています。
美味しい蕎麦屋のつけ汁に比べたらやはり何かが足りないような感じもしますが、市販の麺つゆの中ではかなりいい線いっていると思います。
ただ、説明通りに二倍に薄めた場合、私には少し塩味が弱いように感じました。
(こういう写真は手で撮ろうとするとやりにくいですね。三脚のようなものが欲しくなりました)
つけ汁に、嫌な味が全然なく、蕎麦がどんどん進みます。
ちゃんと長い蕎麦になっていることをアピールするために、こんな写真も撮ってみました。
ごちそうさまでした。
後で確認してみると、この「桃屋 つゆ 特級」は、化学調味料はおろか、発酵調味料だとか、かつお節エキスといった調味料も使っていないようです。
ちゃんと「みりん」も使われています。蕎麦屋の本格的なつけ汁にかなり近い成分になっているようですね。
発酵調味料とか、〇〇エキスとかいった「半」化学調味料があふれる昨今(全否定しているわけではありません。念のため)、この「桃屋 つゆ 特級」は、なかなか貴重な商品ではないでしょうか。心意気を感じます。
なお、食塩量は100mlあたり5.6gとなっています。TOPVALUの麺つゆが100mlあたり7.0gでしたから、感じた通り少し薄めですね。二倍に薄めて100mlの麺つゆにし、さらにその半分しか胃に入らないとすると、1食分の食塩は1.4gとなります。
この「桃屋 つゆ 特級」を使った場合、1食プラス20円になりますが、その価値は十分あると感じました。
ただ、今回蕎麦の太さが一定せず、蕎麦の方が麺つゆのクオリティに負けている印象も受けました。もっと良い蕎麦を打てるようになりたいですね。
まとめ
「桃屋 つゆ 特級」で手打ちそばを食べてみました。通常の麺つゆのような分かりやすいガツンとした味に慣れている方には、最初物足りなく感じるかもしれません。しかし、食べていくうちに、嫌な甘さやわざとらしい香りが全くしないことにも気づくのではないでしょうか。
プラス20円だけの価値は十分あり、気合を入れて自作した手打ちの蕎麦を食べる時や、ちょっと高い素麺を貰った時などに使いたい麺つゆだなと感じました。