煩悩退散!

シンプルライフを目指しています。なのに煩悩(物欲・食欲・承認欲 etc.)は尽きません。そんな煩悩をここで吐き出して成仏させようとする試み。

蕎麦が香るフランスの郷土料理「ガレット」を作ってみました


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今日のお昼は、前々から自作してみたいと思っていたガレットを作りました。蕎麦というと日本独自の食材のように思われがちですが、実はフランスやイタリア、ロシア等のヨーロッパ諸国でも蕎麦粉を使った料理があります。今日のお昼に作ったガレットもその一つ。意外に簡単に作れましたので、興味のある方は是非挑戦してみてください。

蕎麦粉を使ったフランスの郷土料理

ガレットは、蕎麦粉で作ったクレープのような生地に、ハムやチーズ、卵などの具を乗せ、焼いて作る、フランスの郷土料理です。

このガレットは、以前お店で食べたことがあって、蕎麦粉でこんなに美味しい西洋風の料理が出来るのかと感動した覚えがありましたが、それっきりになっていました。

最近、下の記事のように蕎麦を打つようになったわけですが、蕎麦粉のパッケージの裏にも蕎麦粉の用途として書いてあるのを見て、ガレットという料理のことを思い出したのです。

蕎麦粉のパッケージに書いてあるくらいですから、今では日本でも結構知られた料理になっているようですね。最近のグルテンフリーブームの影響でしょうか。

ちょっとおしゃれなイメージのあるガレットですが、自分で作るのは意外に簡単だそうです。蕎麦打ちで中途半端に残った蕎麦粉がありましたので、この機会に自分で作ってみることにしました。

蕎麦打ちをする場合、蕎麦粉はたいてい100g単位で売っていて、二八蕎麦など作っていくと一回の蕎麦粉の量が80gのように中途半端になって、最終的に蕎麦粉が中途半端な量残ったりしてしまうのですが、そんな時に使えるレパートリーとなれば良いですね。

レシピは、こちらの記事を参考にしました。

オシャレな“ガレット”の簡単な作り方【家庭で出来る!】 - NAVER まとめ

ガレットを自作してみる

生地の材料は以下のとおりです。

  • 残っていた二種類の蕎麦粉が70g、蕎麦の打ち粉(これも蕎麦粉です)を5g、合わせて75g
  • 水 132g
  • 塩 少々

具は、ハム4枚、とろけるチーズ1枚、卵1個としました。

本来のレシピでは生地にも卵が入るのですが、具にハムとチーズと卵が入って私の節約お昼ごはんとしては既にかなり豪華になってしまっているので省きました。

まず、蕎麦粉をボウルに入れます。75gなので、蕎麦を打つ場合に比べて少し少なめです。 f:id:skktmlab:20160822164435j:plain

ここに水をいれて、良くかき混ぜます。

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混ぜたものを、冷蔵庫で1時間以上寝かせます。

一時間経ったら、フライパンで焼いていきます。

この前餃子を焼いてとてもうまく行ったので、このガレットも鉄フライパンで焼いてみることにしました。

具は、ハムは半月状に切り、チーズも半分に切っておきます。

フライパンをよく熱し、油を敷いたところに、寝かせておいた生地をお玉で流し込んでいきます。

寝かせた生地は、とろろ芋のように粘りがある液体になっていました。

そういえば、昔、山伏などが山にこもって修行の際に、蕎麦粉を水で溶いたものを食べていたという話を聞いたことがあります。こんなものを食べていたんですかね。

レシピではお玉一杯分とありましたが、それだと75g全てを使い切ることは出来ませんでしたので、結局1.5玉分くらいをフライパンに流し込んだことになります。

上で書いたように、生地には結構粘りがあり、フライパン全体になかなか広がってくれません。もう少し水分が多い方が良かったのかもしれません。

1.5玉分あると、生地は思ったよりも厚くなり、表面まで火が通ってくるまでに結構な時間がかかりました。それでも、生地の裏を確かめるとまだ焦げている様子はなく安心しました。

生地の表面まで火が通ってきたら、切っておいたハムを堰を作るように並べます。そして、ハムで作った堰の中に卵を落とします。とろけるチーズもハムの上に置いておきます。

そこから、これらの具にも適度に火が通るまで加熱します。なかなか火の通りが遅いので、フライパンの蓋を乗せたりしてみました。

しばらくすると、卵にも火が通って固まってきますので、そうしたら生地の4方を折って、全体を四角い形に整えて、塩、胡椒を振って出来上がりです。

生地を折るときは、ヘラで折り目を付けてから折るとやりやすいそうですよ。

こんな感じで出来ました。

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ちょっとばかり見た目は悪いですが、思ったよりも簡単にそれらしいものができました。やはり、生地はお手本よりも厚めだったようです。

試食

早速出来たガレットを食べてみます。

う、うま~い。

お腹が空いていたこともありますが、これ美味しいです。

焼けた生地は、外側はサクッとして、それでいて、中はモチッ、ツルッ、フワッというなんとも言えない別の食感があってとても楽しいです。

ツルッとするところなどは、すりおろした山芋を加熱した時のそれのような気もしますし、蕎麦の麺も少し思い出させます。

蕎麦の香りも十分しますね。また、焦げ目の付いた所は、そば茶のようなとても香ばしい香りがして、食欲を誘います

蕎麦粉とハム、チーズ、卵の組み合わせもなかなかいけます。

作っているときは分厚すぎかなと思っていた生地も、食事と考えれば、このくらいボリュームがあった方が良いかもと思えてきました。

相当気に入りました。文句なく私のお昼のレパートリー入り決定です

食べごたえのある料理ですが、使っている蕎麦粉の量は75gなので実は蕎麦の時よりも少ないです(薄い生地にしたい場合はもっと少なくなりますね)。ソバのGI値は驚異の54らしいですから、ダイエットにも良いかもしれませんね。

健康のために蕎麦を食事に取り入れたいけど蕎麦屋に行くと高いし、自分で打てないしという方には、うってつけの料理かもしれません。

最後に一食分のコストを計算すると、蕎麦粉(120円)、ハム(70円)、チーズ(30円)、卵(20円)で、計240円くらいですね。自炊のお昼としては、少し贅沢ですが、たまには良いでしょう(と言いつつ、最近200円超えのことが多いです)。

まとめ

蕎麦粉を使ったフランスの郷土料理のガレットを自作してみました。意外と簡単に作れて、とても美味しく、食べごたえがある料理でした。蕎麦を食生活に取り入れたいけど、蕎麦を打つのはちょっとと思っている方には、うってつけの料理だと思います。是非挑戦してみてください。