今日のお昼は、生パスタです。久しぶりにカルボナーラが食べたくなったので、カルボナーラに合う平麺のタリアテッレを自作することにしました。その時に、前から少し試してみたいと思っていた、うどんを作る時の方法を生パスタづくりに応用してみたところ、これまでで一番と言ってもよい出来のタリアテッレができました。カルボナーラソースのとろみもちょうどよく、とても美味しいお昼ごはんになりました。
生パスタの生地を作る時の塩の入れ方
生パスタを作る時には、小麦粉に塩、オリーブオイルを入れ、水を入れていくのですが、これまでは、塩は小麦粉に直接混ぜ込んでいくという方法をとっていました。大体のレシピやいつも参考にしている下の教科書でもそんな感じで書いてあります。

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しかし、この方法だと、塩の分布に偏りが出るのではないかと前々から気になっていたのです。
一方、うどんを作る時には、レシピに塩は水に溶かして混ぜることと書かれていることが多く、その通りにしてきました。
そして、結構コシのある美味しいうどんになっていました。
このうどんの方法を、生パスタにも応用できないでしょうか? 今日の生パスタ打ちで、試してみることにしました。
タリアテッレ作成レポート
今回、粉の配合は、以下のようにしました。
- 日清自家製パスタ用小麦粉 100g
- オリーブオイル少々
- 塩 小さじ1/5
- 水 50cc (加水率50%)
タリアテッレは本来は卵が入りますが、いつものように、私は卵無で作ります。
まず、うどんを作る時のように水に塩を溶かし、さらにオリーブオイルも入れ、良くかき混ぜます。
この液を、いつものように少しずつ粉に混ぜていきます。
全部入れきった状態は、こんな感じです。
これを一つにまとめて、5分ほどこねます。
こんな感じに表面が滑らかになったら、上にボウルをかぶせて15分ほど休ませます。
休ませた生地を麺棒で、厚さ1.5mmくらいまで伸ばします。
伸ばしているときの感触では、気持ち生地が柔らかいかなという出来でした。
これを二つ折りにして、麺きり包丁で切っていきます。
切った麺は、折り重なった部分を離して真っ直ぐにし、打ち粉を満遍なくまぶして、茹でる時に取りやすいように数本ずつまとめて置いておきます。
ここまで用意したら、麺を茹でるお湯を沸かし始めると同時に、カルボナーラソースの準備をします。
カルボナーラソースは、下の記事で紹介している、ヨーグルトを使った節約カルボナーラソースにしました。
カルボナーラソースの準備ができたところで、タリアテッレを茹でていきます。
麺の茹で時間は、今回、2分くらいでちょうどよい感じでした。
茹で上がったタリアテッレを、火を通したベーコンの入ったフライパンに入れ、混ぜあわせて粗熱をとったら、用意しておいた卵液を入れて、混ぜあわせていきます。
この段階でプリップリのいい感じの麺になっていることが見た目で分かり、期待も高まりました。
ごく弱火にして火が通り過ぎないように気をつけながら、ソースのとろみが調度良くなるまで加熱します。
調度良い所で火を止め、皿に盛って、最後に黒胡椒をかけたら出来上がりです。
いいですね~
試食
茹で上がった時から既にプリップリ感が感じられていたタリアテッレは、コシがしっかりあって、これまでで最高の出来でした。
100点満点で85点くらいでしょうか。
それだけが要因ではないと思いますが、うどんの作り方を真似たことで、よりコシが出たように思います。
カルボナーラソースは、とろみが私の好みの状態になっていて、とても美味しいです。
今回、ヨーグルトには酸味の少ない「ナチュレ恵」を使ったので、酸味はあまり感じず、普通のカルボナーラだといってもわからないようなものになっていました。酸味があるのもさっぱりしていいですが、こちらもまた美味しいです。
あー、美味しかった。
まとめ
今日のお昼は、タリアテッレのカルボナーラを作りました。タリアテッレの麺を作る時に、うどんを作る時の塩を水に溶かしてから混ぜるという方法を応用してみたところ、コシのしっかりしたとても美味しいタリアテッレの麺になりました。そうそうないことですが、麺とソースの両方が満足のいく出来になったお昼でした。
これまで多少の時間はかかりましたが、ここまで頑張って生パスタの技術を勉強してきて本当に良かったなと思える瞬間でした。
このレベルのタリアテッレのカルボナーラが材料費150円くらいで出来てしまうのですから、正直下手なパスタ屋にはもう行く気がしなくなってきますね(まあ、美味しいお店にはまだまだ全然かなわないのですが)。
生パスタ作りは、極端に難しいというわけでもなく、節約になる上にヘタしたら店以上のものが出来る(そもそも生パスタを提供する店があんまりないですね)というジャンルです。興味のある方は、是非挑戦してみてください(楽しいですよ!)。これからも、満足できるレパートリーを増やすべく挑戦を続けていきたいと思います。