今日のお昼は、生パスタにしました。昨日フォーを作ったせいか、ふと、米粉をブレンドしたパスタを作ってみたくなりました。
米粉を混ぜたパスタ
全粒粉や蕎麦粉を混ぜた生パスタは、これまでよく作ってきましたが、米粉を混ぜたものはまだ作ったことがありませんでした。
まずはフォーの麺を再現しようとして躍起になっていたからだと思いますが、考えてみたら、米粉をブレンドしたパスタを食べても、小麦と米をバランスよく食べたいという目的は達成できますよね。
というわけで、米粉ブレンドパスタを作ってみることにしました。
材料:
- 日清自家製パスタ用小麦粉 70g
- 米粉 30g
- 塩 小さじ1/5
- 水 52cc (加水率52%)
今回、初めてなので、控えめに、しかし、米粉をしっかり使っているなと感じられそうな米粉率30%としてみました。
この材料で作るパスタは、「ピチ」です。これは、手で生地を棒状に伸ばして作る、うどんのような食べごたえのあるパスタで、私のお気に入りの生パスタです。
米粉入り「ピチ」作成レポート
粉をボウルに入れてよく混ぜます。
パスタ用のデュラム小麦粉と米粉だと色が全然違いますね。下の黄色い所がデュラム小麦粉で、上の白い所が米粉です。
面白いもので、穀物は、粉にした時にそれぞれ独特の香りを発するようです。
小麦粉は、極端に言うと、少し生臭いような香りです。苦手な人は苦手かもしれません。
蕎麦粉は、エグみというかアクがありそうな香りで、これも好き嫌いが別れるかもしれません。
どちらも、麺にして茹でると、粉の時の少し嫌な香りは飛んだり変化して、おなじみの麺の香りに変わります。
一方、米粉は、ベタですがお餅のような香りです。個人的に、粉の段階で一番おいしく感じるのは、米粉ですね。
話が飛びました。
この粉を良く混ぜたところに、塩を溶かした水を少しずつ入れていきます。
小麦粉だけの時に比べて、少しパサパサしている気がします。
これをまとめて、今度はのし板の上でこねていきます。
やはり、少し水分が足りない気がしましたので、初めに手の平をごくわずか湿らせてこねていきました。水分が足りない時の調整は、そのようにしてある程度はできます。
こね終わりは、小麦粉だけの時よりも、表面はマットな感じで、スムーズです。
こねた生地は、15分以上寝かせておきます。
15分寝かせたら、生地を適量摘みとって、それをまず手の平の部分である程度棒状になるまで伸ばします。棒状になったら、今度は手の指を開いて、その指の部分でコロコロしながら、その棒を少しずつ長くなるように伸ばしていきます。
こんな感じですね。
最終的に、麺の太さが3mmくらいになるまで伸ばします。私の場合は、少し手抜きもあって、4~5mmくらいでやっています。
小麦粉だけの時に比べて、柔らかめで伸ばしやすいようです。逆に言うと、茹でた時のコシや強度が心配になりました。
出来た麺には打ち粉(薄力粉)をして、麺同士がくっつかないように注意します。
こんな感じでできました。
茹で時間は、5分としました。
ソースは、家庭菜園で収穫したミニトマトから昨日の夜に作っておいたトマトピュレーを使って、アラビアータです。
茹で上げた麺をソースと絡めて出来上がりです。
普段なら、ここで麺とソースを結構一生懸命混ぜるのですが、1、2本切れている麺があったので、この麺は切れやすいのかもと思いましたので、丁寧に混ぜました。
お皿に盛って、出来上がりです。
試食
麺は、写真でも分かるかもしれませんが、表面がかなりつるつるしています。
これは、これまでにない食感ですね。
また、コシもちゃんとあります。
小麦粉のネチョッとしたような性質ではなく、ムッチリしているといったら良いでしょうか。
これも、小麦粉だけの麺とは違う食感で、とても美味しいです。
麺を作っている時や、フライパンでソースと絡めている時など、この麺は切れやすいのではという心配がありましたが、その問題はほとんど無かったようです(2本くらいは切れたので、強度は少し弱いのかもしれません)
米粉を混ぜたパスタも案外いいですね。
もっと米粉を多くしていったら、いったいどんな食感になるのでしょうか。ちょっと興味が出てきました。
例えば、二八蕎麦のように米粉8、小麦粉2としたらどんな感じになるのでしょうか。いつかやってみたいですね。
それから、自作のトマトピューレで作ったアラビアータソースは、ミニトマトの甘さがよく出ていて、「甘辛い」といった感じの味で、美味しかったです。
トマトを裏ごししていないので、例えて言うと「大根おろし」くらいのような感じでした。これはこれで野性味があっていいと思いました。
まとめ
米粉を混ぜた生パスタを作ってみました。ツルッとしていて、ムチッとしたコシもあり、とても美味しい麺になりました。いつもとひと味違った生パスタが出来て面白かったです。