前回は、マリーノ社の石臼挽きのデュラム小麦粉でストラッシナーティを作りましたが、今回は、一緒に購入した00粉の方を使って、手延べパスタの「ピチ」を作ってみました。ツルッとして、コシのあるめちゃくちゃ美味いピチが出来ましたので、レポートしてみたいと思います。
下の記事で前回書きましたが、プロも愛用するというイタリア・マリーノ社製の高級石臼挽き小麦粉を、思い切って購入したのでした。
前回使ったデュラム小麦粉の方は全粒粉の香り高い粉で、出来上がったパスタはコシは弱めでしたが、とても香りの良いパスタになりました。
今回使うのは、軟質小麦を細かく挽いた「00粉」というグレードの小麦粉です。
00粉とは何かとかイタリアの小麦粉のことは、こちらの記事で少し書きましたので、興味のある方は御覧ください。
ちなみに、マリーノ社の00粉のパッケージはこんな感じです。
さて、この00粉で作るパスタは何にしようかということで、いつもの『プロのためのパスタ事典』を眺めて決めたのが、太めの手延べパスタの「ピチ(Pici)」です。この本の中で、ピチは00粉100%で作るパスタとして紹介されていたためです。
では早速作ってみましょう。
今日の生パスタ作りの様子
材料
ピチ:
- 00粉 90g (マリーノ社 石臼挽き 00粉)
- 水 42g (加水率46.6%)
- 塩 0.8g
トマトソース:
- オリーブオイル 15ml
- ニンニク 1片
- 唐辛子 1/4本(自家製鷹の爪)
- トマトジュース 220ml
- 塩 少々
- オレガノ 少々
ソースは、シンプルなトマトソースにしました。
生地の準備
00粉に、塩を溶かした水を少しずつ入れて混ぜます。
前回の石臼挽きのデュラム小麦粉に比べて、香りが無いですね。と言うより、普通の小麦粉は少し生臭いような独特の香りがあるのですが、それがほとんどありません。なかなか面白い粉です。
水を混ぜてある程度まとまったら、のし板の上で生地が滑らかになるまでこねます。
加水率が低い割には、こねやすく感じました。
今日は、180回こねたところで完了としました。
これを、ラップで包んで、15分ほど寝かせます。
寝かせた後は、水が出て表面がじっとりします。
成形
生地を適量取り、太さ4mm程の棒状に伸ばします。
今回は、特に生地がのし板の上で滑ってやりにくかったので、手を水で良く湿らせながら伸ばしました。
なかなか手早く出来ないので、かなり時間がかかりましたが、こんな感じで出来ました。
太さは、4~5mm位で揃えることが出来たと思います。
茹で
茹で時間は、今回、5分程でちょうど良い茹で具合になりました。
茹で上がったピチを、用意しておいたトマトソースと和えたら出来上がりです。
試食
出来ました。
「石臼挽き小麦粉で作ったピチのトマトソース」です。
トマトの赤い色が鮮やかで、なかなか美味しそうです。
では、早速食べてみましょう。
おおお!!!
これは美味い。
表面はツルッとしていて、中はムチッとしてコシがあります。
茹で加減もちょうどよく、麺の太さも太すぎず細すぎず。
ニンニクの効いたトマトソースともとても良く合っています。手延べのため表面が一定ではないので、ソースがよく絡むのでしょうね。
これは、これまで作ったピチの中でも一番の出来なのではないでしょうか。
ただし、粉の時点で香りが薄かったことから予想されたことですが、茹でた後のパスタも香りがあまりありませんでした。
もしかしたら、前回の香り高いデュラム小麦粉と今回の00粉をブレンドすると、香りも食感も良いパスタができるかもしれませんね。
今回使ったマリーノ社の粉のおかげか、他の要素が上手くいたからかは分かりませんが、それにしても今回のピチの食感はなかなかのものでした。
毎日でも食べたいような美味しさでしたが、一つ難点は、ピチを作るのは結構時間がかかるということです。
もう少し素早く手延する技を磨いていきたいですね。
まとめ
マリーノ社の石臼挽きの00粉を使って、手延べパスタのピチを作ってみたところ、ツルツルでコシのあるとても美味しいパスタが出来ました。シンプルなトマトソースとも相性が良くて、とても満足できるお昼ご飯でした。ピチを作るのは少し時間がかかるので、手早く作る方法を考てみたいと思っています。

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