この前購入したカプート社のセモリナ粉と00粉を使って、三本指で窪みを作る「カヴァティエッディ(Cavatieddi)」を作ってみました。ソースは、鯖のトマトソース。胡麻消費レシピということで、それに胡麻を入れてアレンジしてみました。
人気の「三つ窪みパスタ」
今回作る「カヴァティエッディ」は、棒状の生地に三本の指を押し付けて窪みを作るショートパスタです。
同じ形のパスタは、ストラッシナーティ、カヴァテッリ、コルテッチェと言った名前でも知られています。
それだけ人気のパスタということになるのでしょうか。
これまで、下の記事にある通り、ストラッシナーティとコルテッチェという名前では作ってきましたが、「カヴァティエッディ」という名前ではまだ作ってみたことが無かったので、作ってみることにしました。
単に自分の中で呼び名を変えただけです(粉の配合など微妙な差はあります)が、まあ、気分転換にはなると思います。
今回のカヴァティエッディは、例によって『プロのためのパスタ事典』を参考にしています。
ちなみに、「カヴァティエッディ」はシチリア州と南部三州での呼び名だそうです。
本のレシピでは、粉はセモリナ粉と00粉のブレンドとなっているので、この前購入したカプート社の00粉のデビュー戦としてもちょうど良いでしょう。
胡麻消費レシピ: 胡麻風味の鯖トマトソース
本でもカヴァティエッディに鯖のソースをあわせていたので、真似をしていつもの鯖のトマトソースを合わせようかなと最初思いましたが、それだけだとつまらないので、少しアレンジを加えて胡麻風味にしてみました。
まとめ買いしたのに使い切れなくて残っている胡麻を消費するためのレシピですね。
では、今日の生パスタ作りの様子をご覧ください。
今日の生パスタ作りの様子
材料
カヴァティエッディ:
- デュラム・セモリナ粉 45g(カプート社 セモラ リマチナータ)
- 00粉 45g (カプート社 パスタフレスカ&ニョッキ)
- 水 41.4g(加水率46%)
- 塩 1g
鯖の胡麻トマトソース:
- 鯖水煮缶 1/2(90g)
- オリーブ・オイル 大さじ1
- ニンニク 1片
- 唐辛子(自家栽培) 1/5本
- 白ワイン 大さじ1
- 胡椒、クミン、オレガノ、セージ、ローリエ1/4
- トマトジュース 175g
- 白胡麻 15g
生地の準備
前回はカプート社のセモリナ粉の方を使いましたが、今回は、セモリナ粉と00粉(パスタフレスカ&ニョッキ)のブレンドです。
カプート社のパスタフレスカ&ニョッキは初めて使いますが、成分表はこんな感じ。
折り目が出来ていて分かりにくいですが、タンパク質の含有量は13%と表記されています。日本の分類で言うと強力粉で、日清カメリアのタンパク質が12%ですからタンパク質が多めの粉ですね。
では、作っていきましょう。
二種類の粉を良く混ぜて、そこへ塩を溶かした水を少しずつ入れて混ぜていきます。
このパスタフレスカ&ニョッキは細挽きではありますが、日本の小麦粉よりは少し粗いかなという印象です。
一つにまとまったら、のし板の上で5分ほどこねます。
今回、加水率が46%と低かったので、予想はしていましたが、なかなか生地のまとまりが悪かったです。途中、手を濡らしてこねなおしたりしたので、実質的な加水率は47%~48%位になったと思います。
こね終わった生地は、ラップに包んで15分程休ませます。
カヴァティエッディの成形
生地を適量(全体の1/5程)をつまみ取り、両手の手の平で伸ばして太さ8mm程の棒状にします。
以前は、のし板の上で伸ばす方法を取っていましたが、最近はこの手の平で伸ばす技を多用しています。生地が乾燥していても滑らずに伸ばせるためです。
棒状になったら、長さ4cm~5cmでカットします。
生地に、人差し指・中指・薬指の三本を強く押し付け、手前に引いて、生地を巻き上げます。
こんな感じに、三つの窪みが出来ます。この窪みにはソースがよく絡まります。
個人的には、本のお手本でもそうなっていることが多いので、窪みが深く、上の写真のものの右端のように少しとんがっている形を目標にしています。
しかし、なかなかそのような形になることは稀です。生地の長さとか、生地の端の形状が関係しているのかもしれませんが、私の場合、端が真っ直ぐになってしまうことが多いです。
窪みの深さ的には、これなんかいい感じですが。
細かい形を気にしなければ、成形はかなり簡単で、楽しいです。
ただ、そのような形の微妙な差が、プロと素人の違いなのかもしれませんね。まだまだ修行が足りません。
鯖の胡麻トマトソース
白胡麻15gをすり鉢で擦っておきます。
トマトジュースを入れ、混ぜて胡麻を溶かし込みます。
後は、いつもの鯖のトマトソースと同じ作り方です。
今回は、鯖の水煮は少し崩し気味にし、また、ハーブの種類を増やしてみました(胡椒・クミン・オレガノ・セージ・ローリエ)。
適度なトロミが出るまで煮詰めます。今回は少し水分少なめに仕上げました。
茹で
カヴァティエッディの茹で時間は、11分としました。生地が厚いので結構長めの湯で時間です。
茹で上がったカヴァティエッディを、ソースと和えたら出来上がりです。窪みの所にソースが入り込むように良く和えます。
試食
出来ました。
「カヴァティエッディ 鯖の胡麻トマトソース」です。
早速食べてみましょう。
おお!
ものすごいコシと噛みごたえです。
ただし、これまで作ってきた生パスタのコシとは少し感覚が異なるのに気づきました。
なんというか、滑らかなといったら良いでしょうか、シルキーな感じの舌触りをともなったコシです。
この感触は初めてで、食べていてとても楽しかったです。
今回使ったカプート社の「パスタフレスカ&ニョッキ」のおかげなのでしょうか。
高い小麦粉に慣れてしまうのは問題ですが、やはり使う小麦粉によって食感は変わってくるものですね。たかが小麦粉、されど小麦粉です。
鯖の胡麻トマトソースも美味しかったです。
胡麻が入ることによって、味がまろやかになっています。
だだ、胡麻の風味はそれほど強くありません。胡麻の風味が欲しい場合は、もう少し胡麻を増やしても良いかもしれません。
下の写真のように、窪みにソースが入り込むのがこのパスタの良いところですね。
また、この窪みのお陰でデコボコとした食感になり、食べ飽きもしません。ショートパスタなのでフォークで突き刺すだけで食べられて楽ですし、なかなか良く考えられたパスタだと思います。
胡麻も消費できましたし、なかなか美味しいパスタで、大満足でした。
まとめ
カプート社のセモリナ粉と00粉を使って「カヴァティエッディ(Cavatieddi)」を作りました。ソースは、胡麻消費レシピということで、鯖の胡麻トマトソースにしました。なかなか美味しいパスタが出来ました。カヴァティエッディは作るのも楽ですので、生パスタに興味のある方はぜひ挑戦してみて下さい。特にコシを求める人にはピッタリの生パスタだと思います。

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