この前タモリカレーを作ってみたところあまりの美味しさにびっくりしました。ただ、作るのに材料が色々必要なのと時間がかかるのが、今後作り続けるにはネックかなと感じました。というわけで、今回はタモリカレーのレシピをどこまで単純化・簡素化して、時間とお金の節約ができるかを考えて作ってみました。
タモリカレーとは
タモリカレーとは、あのタモリさんが考案したというカレーのレシピです。
鶏肉のカレーで、長時間(二時間以上)煮込むことや、カレー粉としてナイル商会 の「インデラカレー スタンダード」を使うこと、食べる時にカレー粉入りのマッシュポテトと混ぜて食べることが特徴のカレーです。
前回作った時の様子はこちらです。
これがもうめちゃくちゃおいしくて、これからも作っていきたいなと思ったわけです。
インデラカレー粉も400gの大きい缶を買ってしまいましたしね。

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ただ、計算してみると1食のコストが520円と結構贅沢なのと、作るのに時間がかかる(トータルで3時間くらい)のが難点かなと思いました。
というわけで、少しレシピを簡単にアレンジして、コストと手間の削減をしてみることにしました。
タモリカレーの簡素化
今回のアレンジの要点は次のとおりです。
- オリジナルではカレー粉以外にターメリックとコリアンダーを使うが、それを止めてカレー粉だけで作る
- 牛乳とチーズも止めて、ヨーグルトで統一する
- 炒め玉ねぎペーストを購入するのは止めて、玉ねぎを自分で炒めて作る
- トマトジュースか野菜ジュースを使う(今回は野菜ジュースを使いました)
- マンゴーチャツネも省略(今回は前回の残りがあったので使います)
- 煮込む時間は、1時間強と短くする
- 前回辛さが足りないと感じたので唐辛子を追加で入れる
できるだけ追加で食材を買わずに、手元に既にある食材だけでどうにかするという方針です。
カレー粉にはターメリックとコリアンダーは既に入っているので、わざわざ足さないで作ってみることにします。
牛乳とチーズを止めてヨーグルトだけに統一するのは、単に、私の家ではヨーグルトをヨーグルトメーカーで量産していて常に冷蔵庫に入っているからです。
ヨーグルトのコストは牛乳とチーズの間くらいなので、これで全体のコストが大きく下がるというわけではありません。
トマトジュース(野菜ジュース)は、前回使ったトマトピューレよりもコストは少し高くなりますが、これもパスタのソースを作るために常備してある食材なのでこちらを使います。
ペットボトルに入ったジュースは使う量を自由にでき、保存もやりやすいですので、わざわざ(全部使わない)トマトピューレを買うよりも私の場合トータルではメリットの方が大きいと思います。
また、煮込む時間は半分程度に短縮して、全体で二時間以内で作れることを目指します。
ここまで変更してしまうと、もはやタモリカレーとは言えないかもしれません。単に、手の込んだ本格チキンカレーですね。
まあ、細かいことは気にせず、早速作ってみましょう。
タモリカレー(簡易版)を作ってみる
材料(2人分: 2皿強)とコスト
カレー:
- 鶏もも肉 300g(400円)
- インデラカレー粉 大さじ3 (100円)
- 唐辛子(自家栽培鷹の爪) 1本
- ニンニク 1個 (15円)
- ショウガ 小さじ1 (15円)
- 玉ねぎ 1個 (50円)
- ヨーグルト 大さじ3 (20円)
- 野菜ジュース 150g (34円)
- 赤ワイン 75cc (38円)
- マンゴーチャツネ 10g (30円)
- 塩 小さじ1
マッシュカレーポテト:
- ジャガイモ 2個 (100円)
- インデラカレー粉 小さじ2(25円)
- ヨーグルト 大さじ1.5(10円)
- 塩 少々
ご飯:
- 米 1.2合(40円)
トータルのコストを計算してみると877円(1人分約440円)となり、前回の1人分520円から少し削減できました。
実は、今回は鶏肉に安いブラジル産のもの(300g=180円!)を使ったので、実際はもっと安くて、1人分約330円となっています。ただし、毎回そんなに安い肉が手に入るとは限らないので、上の値段で考えておくのが良さそうです。
では、作っていきます。
鶏肉にカレー粉を揉み込む
鶏肉に、インデラカレー粉 大さじ1.5をまぶして、良く揉み込みます。
同時に、鍋にお湯1Lを沸かしておきます。
鶏肉をフライパンで焼く
フライパンに油をひき、鶏肉の両面を焼きます。
鶏肉を煮込む
両面を焼いた鶏肉を、お湯に入れます。
さらに、赤ワイン75cc、野菜ジュース(150g)、マンゴーチャツネ10gを入れます。
野菜ジュースは、デルモンテ野菜ジュース(食塩無添加)を150g使用しました。オリジナルでは、ホールトマト75gとなっていますが、濃度の差を考えて倍の重量を使ってみました。
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今回、オリジナルから食材を減らす方向でやってきましたが、オリジナルではトマトしか入っていませんでしたので、トマトジュースではなく野菜ジュースを使った場合はこの点ではオリジナルより味に複雑さが出る可能性はありますね。
蓋をせず中火で、アクを取りながら煮込んでいきます。
カレーペーストを作る
フライパンに油を引き、刻んだ玉ねぎ1個を炒めます。
この前使った炒め玉ねぎペーストの色が真っ黒だったので、それを目指して炒めましたが、上の状態にするのにも結構時間がかかりました。ここは、手間をとるかお金を取るかですね。
炒め玉ねぎに、おろしたニンニク1個、おろしたショウガ小さじ1を加えて炒め、香りが立ったら、インデラカレー粉を大さじ1.5入れて炒めます。
さらに、ヨーグルトを大さじ3入れてペースト状にします。
煮込む
上記のペーストと塩小さじ1、醤油少々、砂糖ひとつまみ、唐辛子1本を鍋に入れ、蓋を少し隙間を開けて置き(火は中火と弱火の間)、1時間煮込みます。
家の唐辛子は辛いので、種は半分捨てました。
強火で煮込む
最後に15分間、蓋をせずに強火で煮込んで、水分を飛ばします。
ここらへんで、マッシュポテトの準備も始めます。
ここで、カレーの方ばかりに注意がいっていてご飯を炊くのを忘れているのに気づきました。早炊きモードで急いで炊きましたが、これは意外と盲点かもしれませんね。
適度なトロミが出たら出来上がりです。
前回は塩味が少し強かったので、塩は最初にいれた小さじ1だけにしたところ、ちょうどよい塩加減になりました。また、辛さもちょうどよいようです。
マッシュカレーポテト
ジャガイモの皮をむき、ラップをして電子レンジで8分加熱します。
ジャガイモを潰して、インデラカレー粉小さじ2、ヨーグルト大さじ1.5、塩少々を入れよく混ぜます。
オリジナルでは「皮を付いたまま」と書いてありますが、前回それで皮をむくのに難儀しましたので、いっそのこと皮をむいてからレンジにかけることにしました。細かい差はあるのかもしれませんが、それで特に問題はなかったようです。
試食
お皿に、ご飯、ルー、マッシュポテトを盛って出来上がりです。
おー、なかなか美味しそうです。
食べてみましょう。
ルーとご飯とマッシュポテトを混ぜ混ぜして食べるのが、タモリカレーの食べ方です。
うん!うまい!
辛さは今回の方が私の好みになっていて、とてもいい感じです。
塩加減も、前回より自分の好みに出来ました。
今回のアレンジの結果ですが、前回食べたタモリカレーと同じくらい美味しく感じました。
肉のホロホロ具合が少し弱いかなという気もしましたが、十分柔らかくなっているので、これでも良いかなと感じました。
それにしても、マッシュポテトと混ぜて食べるのがめちゃくちゃ良いですね。これさえ残っていれば、タモリカレーの精神は大枠では保存しているような気がします。
今回レシピをかなり簡略化して、コストも下げることができました。
さらにコストを削減するとすると
- 赤ワインを減らすか止める
- マンゴーチャツネを止める
あたりが候補でしょうか。
でもそこまで減らしたら本当にただの鶏肉カレーになってしまいますね。ここらへんは追々試していきたいと思います。
後は、鶏肉以外のカレーも作っていきたいですね。以前からの懸案なのですが、魚、特に鯖の水煮缶を具にして美味しいカレーを作ってみたいです。
まとめ
タモリカレーのレシピを簡素化して、コストカット・時短を目指してみました。出来上がったカレーは、前回のタモリカレーと同じくらい美味しかったです。個人的には、これでもいいかなという感じでした。必要な材料も少なくなったし、かかる時間も短くなったので、これからこれでどんどん作っていきたいと思います。また、他の具のカレーの研究も進めていきたいと思います。
インデラカレー粉、良いです。400gを使い切る自信が出てきました。

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あと、アマゾンを見ていたら見つけたカレーのレシピ本。

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ちょっと気になります。