週に一回の晩酌、家飲みでも居酒屋のようなつまみが食べたい!と思って、先日の飲みでは少し頑張ってみました。挑戦したのは、「蛸のやわらか煮」と「ミニトマトの味噌漬け」です。とても簡単に極上のつまみが出来ましたので、紹介したいと思います。
平日禁酒の楽しさ
以前からこのブログでも何回か書いていますが、お酒の量を減らし、また節約するため、平日は禁酒をしています。お酒を飲めるのは金曜か土曜の夜一回だけ。実際には、週二回飲んでしまうことも結構あるのですが、意外と長くこの習慣が続いています。
この生活のいいところは、その週一のお酒がとても楽しみで一週間にハリができること、平日で浮いたお酒代やつまみ代を、週末の一日につぎ込めるので、お酒もつまみもグレードの高いものが楽しめることです。
とは言え、家飲みだと、自分の料理の腕が上がらないことには、いくらつまみ代をかけられるとは言っても、美味しさは頭打ちになってしまいます。ちょっと気を抜くと、スーパーでいつもよりも多くつまみになりそうな惣菜を買うということになりがちです。
というわけで、家でも居酒屋で飲んでいるような気分がでるように、自作できるつまみのレパートリーを増やしていこうと思い立ち、少し前からいくつか作ってきました。
「太田和彦の日本百名居酒屋」で出てきた料理に挑戦してみる
今回、挑戦したのは「蛸の柔らか煮」と「トマトの味噌漬け」です。
最近、お酒が飲めない平日の夜などには、アマゾンのプライムビデオで見つけた「太田和彦の日本百名居酒屋」という番組をよく見ていて、今週はどんなお酒を飲もうかな、どんなつまみにしようかななどと、ニヤニヤしています(ちょっと変な趣味ですね)。
この番組、グラフィックデザイナーの太田和彦さんが、全国の名居酒屋を紹介するという番組なのですが、太田和彦さんのとつとつとした語りがいい味を出しているんです。太田さんのカメラ目線になれないシャイそうなところもまた良いんですね。
この番組を見ていると、こんな日本酒があったのかとかこんな料理があったのかととても勉強になります。
本題に戻しますと、「蛸の柔らか煮」と「トマトの味噌漬け」は、どの回だったか忘れてしまいましたが、番組の中で紹介されていた料理です。
出来上がりはこんな感じになりました。
もう一品、あおばた豆のひたし豆も作ってみました(これは前にも作ったことがあるつまみです)。
では、頂きます。
蛸のやわらか煮
蛸を醤油味の出汁で煮て柔らかくしたものです。
いやー、これは美味いです。
蛸がこんなにも柔らかくなるのかというくらい柔らかくなっています。
少ししょっぱめで、酒の肴として絶品ですね。酒が進みます。
私は元々蛸が大好きで、酢の物の固い蛸も好きなのですが、この柔らかい蛸も良いですね。
では、作り方です。
材料:
- 蛸(蒸し)1パック
- 水 400cc(蛸が9割浸るくらい)
- 醤油 大さじ2強
- 砂糖 小さじ3
- 酒 大さじ2
- 昆布 3cmくらい
分量を正確に計るのを忘れてしまったのですが、だいたいこんな感じです。
作り方:
- 鍋に水、醤油、酒、砂糖、昆布を入れ煮立たせる
- ぶつ切りにした蛸を入れ、50分弱火で煮る
- 蛸をいったん取り出し、煮汁を半分くらいまで煮詰める
- 蛸を戻し、火を止めて煮汁につけておく
- 食べる時に軽くあたためて皿に盛る
昆布は煮る前に取り出し、クッキングシートで落し蓋にした上で、鍋の蓋をずらして置きました。途中何回か蛸をひっくり返しました。
少し時間は掛かりますが、やっていることはめちゃくちゃ簡単です。それでこんなに美味しいつまみが出来るのですから、良いですね。
この料理は、こちらのサイトを参考にしました(とは言っても、細かいことは書いていなかったので、分量ややり方は私が勝手に想像して作りました)。
ミニトマトの味噌漬け
ミニトマトを味噌漬けしたものです。トマトの旨味と味噌の旨味の相乗効果で、なんとも言えない美味しさを醸し出します。
噛むと、トマトのグルタミン酸の旨味がジュワ~っと出てきて、想像していたよりもずっと美味いです。
最初しょっぱすぎないかなと思いましたが、つまみとしてちょうどよいですね。
材料:
- ミニトマト(中サイズ) 1 パック 10個くらい
- 味噌 大さじ2弱
- 砂糖 小さじ1/2
- みりん 小さじ2
作り方:
- 味噌、砂糖、みりんを混ぜたところに、ミニトマトを入れて混ぜ、冷蔵庫で置いておく。
こちらも超簡単ですね。つけておく時間はお好みです。今回は、6時間程度つけました。
参考:
https://thirdlife.exblog.jp/22932312
こちらのサイトを参考にしましたが、みりんを入れたのは私のアドリブです。
みりんは、蕎麦つゆのかえしを使うために以前買ったちょっと高級なみりん「角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込」を使用しました。
![角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込 700ml [愛知県] 角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込 700ml [愛知県]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41-pCl54x8L._SL160_.jpg)
角谷文治郎商店 三州三河みりん 純もち米仕込 700ml [愛知県]
- 出版社/メーカー: 角谷文治郎商店
- メディア: 食品&飲料
- この商品を含むブログ (4件) を見る
みりんを加えると、アルコールの風味がついて粕漬け的な雰囲気がでますね。なかなか乙な味で私は良いと思いました。
ひたし豆
ひたし豆は、前にも紹介ましたが、「あおばた豆」という熟しても枝豆のように青い大豆を、茹でて出汁に浸してつくる東北地方の料理ですね。
お正月の時に買ったあおばた豆が残っていたので、また作ってみました。私の大好きな料理の一つになっています。
今回の日本酒: 風の森 秋津穂 純米 無濾過無加水 真中採り
今回飲んだ日本酒は、風の森の「秋津穂 純米 無濾過無加水 真中採り」というお酒です。
風の森は、奈良県の油長酒造が造る日本酒で、日本酒好きの中では結構有名な銘柄なのではないでしょうか。秋津穂という食用米を使ったり、無濾過無加水の酒にこだわっていることで知られています。
今日は、その秋津穂のグレードの高い「真中採り」というものを飲んでみました。
私が風の森の評判を聞いて初めて飲んだのは、6〜7年前だったと思うのですが、その時には正直、自分の好みではないなと思ったんですね。
しかし、最近ふとまた飲む機会があり、完全にイメージが変わりました。めちゃくちゃ美味く感じたのです。自分の舌が変わったのか、酒がさらに良くなったのか、とにかく美味しくて、最近けっこう頻繁にこの風の森を飲んでいます。
さて、今回の秋津穂の真中採りも、期待に違わず、とても美味しいですね。
風の森のお酒は全般に、生酒のために微炭酸が含まれているのが特徴で、とても飲みやすいです。ついつい飲み過ぎてしまう危険もあるので、注意が必要ですね。
まあ、炭酸が入っているのはある意味ずるいとは思います。おりがらみがずるいのと同じ、味噌ラーメンがずるいのと同じというか。
しかし、生酒で炭酸を含ませたら必ず美味しくなのかというと、そういうわけでもありません。特に生酒は品質管理に失敗してまずい酒になっている場合も多く、個人的には生酒は避けることが多いのですが、最近飲んだ風の森はどれも、生酒なのに非常にクリーンだなという印象を受けています。
そこに、ちょうどよい炭酸が加わって、とてもバランスの良い、いい酒になっています。実際、生酒でこのレベルのお酒をつくるのはそう簡単なことではないと感じます。
風の森は、品質から考えると価格がかなり低めに設定されていることも、嬉しい点ですね。そのうちもっと高くなってしまうかもしれないので、今のうちに沢山飲んでおきたいと思っています。

- 出版社/メーカー: 油長酒造株式会社
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
まとめ
家飲みでのつまみを極めるべく、「蛸のやわらか煮」と「ミニトマトの味噌漬け」に挑戦しました。どちらも、簡単なのにとても美味しい酒の肴になりました。飲んだ日本酒の風の森もとても美味しく、大満足の夜でした。