正月が近くなったからでしょうか、ふと、古文書を読めたらいいなあという気分になってAmazonで調べてみたら、本書がKindle Unlimitedで無料になっていたので去年の暮れから読んでいます。皆さんはお寺や博物館等で展示されている昔の文書が全く読めなくて歯がゆい思いをしたことはないでしょうか?
学校では「古文」を習ったはずなのに昔の文書が全く読めない。その原因は「くずし字」にあります。昔の文章は活字のような整った字で書かれているわけではなく筆を使って崩した字で書かれていることが多いためとても読みにくくなっているのです。さらに平仮名については今とは違い同じ音に対して複数の字があったりするので平仮名の部分でさえ読めないというわけです。
本書は、古文書を読むための第一歩として取り敢えず平仮名のくずし字をマスターすることを目標にした本です。

古文書を楽しく読む!よくわかる「くずし字」見分け方のポイント コツがわかる本
- 作者: 山本明
- 出版社/メーカー: メイツ出版
- 発売日: 2017/06/28
- メディア: Kindle版
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読んでみると、なんで昔の人はこんな変な崩し方をするのだろうか、こんなの本当に読めていたのかと不思議になります。これを平気で使っていたとすると昔の人は今の人よりもずっと頭が良かったのではないかという気にもなってきます。
まだ前半の方を読んだだけですが、くずし字に魅力のようなものを感じてきました。そして本書の後半にある古文書の実例を読めるようになるくらいには勉強してみようかなという気になってきました。
字は書きながらの方が覚えやすいと思うので、筆ペンなどを買って自分で書いてみるというのもいいかもしれません。

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古文書を読みたいと思う人は一定数いるらしく、ネットでも様々な情報があるようです。例えば下のサイトは古文書を読むための情報がかなり詳しくまとまっていて良さそうです。
ちなみに、今日こんな記事を見かけました。
既に平仮名に関してはかなりの精度でAIで解読できるようです。
最近のAIの進化は凄まじいので、私が勉強して読めるようになる前に、携帯のカメラを向けたら古文書が解読されて現代語訳までされて見えるようなアプリが出てくるような気がしますね。
とはいえ、AIでできるから人間が勉強する意味がないかというと、そうではないような気もします。
まあ、AIの進化は気にせず気の向くまま自分の興味のままに勉強するのがいいのかなと思っています。